毎朝のお弁当作りでは、少量のおかずを手早く温めたり、下ごしらえしたりする場面が続きます。電子レンジの機能の違いが、朝の手間に直接かかわります。
選び方はひとつの基準では決まらず、作る品数、1品の量、朝にかけられる時間の条件で分かれます。
まず、お弁当に入れる主なおかずを決めます。本文では、少量でも加熱できるか、複数品を同時に扱えるかで判断が変わります。朝の限られた時間で使えるかも見ておきます。
- お弁当箱が入る庫内の幅・奥行・高さの見方
- 少量のおかずと、揚げ物のおかずの作り方
- オーブン・角皿式スチーム・スチーム式の違い
- 公式仕様を確認した6機種と、条件別の選び方
- 作り置きの冷凍と、温め直しの使い方
- 油汚れの手入れと、避けたい手入れ
条件から、買う1台を選べる早見表です。当てはまる条件の行を選び、右端のリンクから機種の詳細へ進めます。
| 条件 | おすすめ機種 | 選ぶ理由 | 詳しく見る |
|---|---|---|---|
| 揚げ物のおかずを、冷凍も含めて温め直したい | パナソニック NE-BS5E | フライあたためが、冷凍に対応します。 | オーブンレンジならパナソニック NE-BS5E |
| お弁当箱を、間口の広い庫内に出し入れしたい | 東芝 ER-D70C | 間口39.7cmのワイド庫内で、お弁当や大皿を出し入れしやすいです。 | 角皿式スチームオーブンレンジなら東芝 ER-D70C |
| 揚げ物のおかずを、予熱なしで手早く作りたい | パナソニック NE-UBS10E | 大火力極め焼きヒーターとヒートグリル皿で、予熱なしで焼けます。 | スチーム・過熱水蒸気オーブンレンジならパナソニック NE-UBS10E |
| 大きめのお弁当箱を、幅のある庫内で温めたい | パナソニック NE-FS3E | 庫内幅は37.4cmで、大きな皿や深めの皿を出し入れしやすいです。 | 大きめのお弁当箱を温めたい人ならパナソニック NE-FS3E |
| 少量のおかずを、ボウルで手早く作りたい | パナソニック NE-MS4E | ワンボウルメニューと、スピード機能があります。 | 少量のおかずを手早く作りたい人ならパナソニック NE-MS4E |
| 作り置きの冷凍・冷蔵のおかずを、まとめて温め直したい | 日立 MRO-W1E | 分量が異なる最大4品を、冷凍+冷蔵+常温でも温められます。 | 作り置きのおかずをまとめて温め直したい人なら日立 MRO-W1E |
お弁当作り向けの電子レンジの選び方

お弁当作り向けの電子レンジは、庫内の寸法・単機能の要否・少量の調理・作り置き・揚げ物・電気代の6点で選びましょう。弁当箱は、庫内の幅・奥行・高さで入るかが決まります。
お弁当箱が入る庫内の幅と奥行を確認する

お弁当箱が入るかは、庫内の幅と奥行で決まります。庫内寸法は、仕様表に載っています。弁当箱を、幅と奥行を測って、仕様表の庫内寸法と比べましょう。高さは、背の高い弁当箱や、深いおかずの容器で確かめましょう。
ワイド&フラット庫内は、間口が広いと、お弁当や大皿料理をスムーズに出し入れできます。庫内幅の広い機種は、大きな皿や深めの皿も出し入れしやすい設計で、出し入れしやすさは、庫内の幅で変わります。
お弁当の温めは、単機能レンジで足りるかを考える

お弁当の温めが中心なら、単機能レンジも候補です。手動あたため(500W/600W)のスタート後にスピードボタンを押すと、高出力に切り換わり、時間を最大約38%短縮します。
市販の弁当あたためが、4分30秒から2分46秒になる例です。
揚げ物や炒め物のおかずを、お弁当用に作るなら、オーブンレンジ以上を選びましょう。ヒーターやグリルの機能が、朝の調理の手数を減らします。温めだけで足りるかを、朝の手順で考えましょう。
少量のおかずを自動で作れるかを見る

少量のおかずは、自動調理の対象かを見ましょう。分量が100g未満の食品を、オートメニューで温めると、センサーが食品を正しく測れず、発煙・発火のおそれがあります。少量は、手動のレンジ加熱で様子を見ましょう。
ヒートグリル皿を使う自動メニューの一部には、1〜2人分の調理を、皿の中央を集中して加熱して時短する機能があります。少量のおかずを作る人は、この機能の有無を、仕様や機能の欄で見ましょう。
作り置きのおかずを、冷凍して温め直せるかを見る

作り置きのおかずは、冷凍して温め直します。調理済みのおかずを冷凍した自家製冷食は、冷凍庫で約1カ月保存でき、食べるときは必ず加熱します。
菌が繁殖しやすいため、自然解凍はしません。温め直しは、少量ずつ短時間で行います。冷蔵庫の「はやうま冷凍」で冷凍した卵焼きや唐揚げは、約40〜50秒の加熱で温まります。
冷凍のおかずを温められる自動メニューや、複数品の同時あたためがあるかを見ましょう。
揚げ物のおかずを、オーブンレンジで作れるかを見る

揚げ物のおかずは、オーブンレンジでも作れます。たっぷりの油を入れた鍋を火にかけないため、調理中に付きっ切りにならず、朝の忙しい時間でも、気軽に揚げ物ができます。
手軽に作れる理由は、強い火力と、ヒートグリル皿です。天井に密着した大火力極め焼きヒーターで、予熱なしでも高温調理ができます。ヒートグリル皿の裏面がマイクロ波を吸収して発熱するため、途中で裏返さなくてもよい仕組みです。
電気代は、加熱時間と消費電力から見積もる

お弁当作りの電気代は、使う機能の消費電力と、加熱する時間から見積もりましょう。式は、消費電力(W)÷1000×加熱時間(時間)×電力量料金単価(円/kWh)です。
単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWh(税込)を使いましょう。朝に毎日使うほど、1回あたりの加熱時間の差が、年間の電気代に積み上がります。
オーブンやグリルを使うおかずは、オーブン・グリル機能の消費電力で見積もりましょう。
お弁当作り向けの電子レンジの種類とメリット・デメリット

お弁当作り向けの電子レンジは、オーブンレンジ、角皿式スチームオーブンレンジ、スチーム・過熱水蒸気オーブンレンジに分けて選べます。方式で、おかずの作り方と、手入れが変わります。
オーブンレンジのメリット・デメリット

オーブンレンジは、レンジ加熱に加え、オーブンとグリルのヒーターを持つ方式です。スチームなしの機種は、ヒートグリル皿を使い、グリルで裏返さずに焼けます。
フライあたためは、ヒーターの熱で、外は水分を飛ばしてサクッと、中はしっかり温めます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 揚げ物のおかずを、ヒーターでサクッと温め直せる | スチームで、しっとり温める機能がない |
| ヒートグリル皿が1枚で、洗う皿が少ない機種がある | 複数品の同時あたための機能が、仕様に載らない機種がある |
| 給水タンクの手入れがない(スチームなしの機種) | 冷凍フライの対応は、機種で分かれる |
揚げ物の温め直しと、グリルで焼くおかずを、手軽に使いたい人に向きます。お弁当箱の入りやすさは、庫内の寸法で確かめましょう。
ワンボウルメニューは、鍋やフライパンを使わず、耐熱ガラス製ボウルで調理するため、後片付けが楽になります。
角皿式スチームオーブンレンジのメリット・デメリット
角皿式スチームオーブンレンジは、角皿に注いだお湯や水から水蒸気を発生させる方式です。付属の角皿は、鉄板ホーロー製です。ワイド&フラット庫内は間口が広く、お弁当や大皿料理を出し入れしやすい形です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 間口の広い庫内に、お弁当を出し入れしやすい | 角皿に水を注ぐ手間が加わる |
| 角皿にお湯や水を注いで、スチーム調理ができる | 過熱水蒸気調理に対応しない機種がある |
| お急ぎモードで、手動の出力を速められる | スチームを使う前に、角皿へ水を注ぐ手間がある |
お弁当箱を出し入れしやすい庫内で、スチームも使いたい人に向きます。庫内寸法を数値で確かめたいなら、パナソニックや日立の仕様表も見ましょう。
お急ぎモードは、手動の600W・500Wをスピードアップします。冷凍から焼き物は、料理集のレシピが対象です。
スチーム・過熱水蒸気オーブンレンジのメリット・デメリット

スチーム・過熱水蒸気オーブンレンジは、タンクやカセットの水で、スチームや過熱水蒸気を使う方式です。大火力極め焼きヒーターとヒートグリル皿を備えた機種は、揚げ物のおかずを予熱なしで作れます。
ノンフライのメニューを、仕様表に載せている機種もあります。ノンフライなら、油を使わずにおかずを作れます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 揚げ物のおかずを、予熱なしで手早く作れる機種がある | 給水と水抜きの手入れが加わる |
| 冷凍・冷蔵の作り置きを、まとめて温め直せる機種がある | 本体が大きく重い機種が多い |
| セットメニューで、複数品を同時に作れる機種がある | 冷凍や同時調理には、条件がある |
朝のおかず作りを、できるだけ機械にまかせたい人に向きます。給水と水抜きの手間が、毎朝加わるため、使う頻度を考えましょう。毎朝使うほど、手間が積み重なります。
過熱水蒸気には、塩分や脂分を流しだす効果があります。揚げ物のおかずの脂を減らしたい人にも向きます。
お弁当作り向けの電子レンジのおすすめモデル

方式ごとに、お弁当作りに関わる仕様がはっきりしている機種を1つずつ紹介します。価格ではなく、庫内寸法・時短の機能・揚げ物のおかずの作り方で比べましょう。
紹介する6機種(この節の3機種と、7節の3機種)の主な違いは、次の総合比較表で並べて確認できます。
| 項目 | パナソニック NE-BS5E | 東芝 ER-D70C | パナソニック NE-UBS10E | パナソニック NE-FS3E | パナソニック NE-MS4E | 日立 MRO-W1E |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| 方式 | オーブンレンジ(スチームなし) | 角皿式スチームオーブンレンジ | スチームオーブンレンジ | オーブンレンジ(スチームなし) | オーブンレンジ(スチームなし) | 過熱水蒸気オーブンレンジ(給水タンク式) |
| 総庫内容量 | 26L(ワイド&フラット) | 26L(ワイド&フラット) | 30L(ワイド&フラット) | 23L(ワイド&フラット) | 26L(ワイド&フラット) | 30L(ワイド&フラット) |
| 庫内寸法 | 幅370×奥行335×高さ209mm | —(間口39.7cm) | 幅394×奥行309×高さ235mm | 幅374×奥行310×高さ180mm | 幅370×奥行335×高さ209mm | 幅401×奥行322×高さ218mm |
| 時短の機能 | スピード機能(手動を最大約38%短縮) | お急ぎモード | スピード機能(手動を最大約38%短縮) | お急ぎあたため(スピード機能) | スピード機能(手動を最大約38%短縮) | スピードメニュー53・最短1分スピードメニュー4 |
| 揚げ物のおかず | フライあたため(冷凍対応) | — | おまかせ熱風フライ・冷凍フライあたため | — | フライあたため | ノンフライ17 |
| 冷凍・冷蔵のおかず | 冷凍ごはん・冷凍うどんメニュー(1人分) | 冷凍から焼き物(料理集のレシピが対象) | 2品同時あたため(温度の異なる2品も対象) | — | 冷凍ごはん・冷凍うどんメニュー(1人分) | 分量が異なる最大4品(冷凍+冷蔵+常温も可) |
| 本体サイズ | 幅470×奥行390×高さ350mm | 幅480×奥行390×高さ350mm | 幅494×奥行435×高さ370mm | 幅468×奥行386×高さ338mm | 幅470×奥行390×高さ350mm | 幅497×奥行442×高さ375mm |
| 質量 | 14.6kg | 約17kg | 約19.7kg | 15.2kg | 14.7kg | 約18.0kg |
| 年間消費電力量 | 70.4kWh/年 | 70.4kWh/年 | 72.0kWh/年 | 73.4kWh/年 | 70.4kWh/年 | 70.5kWh/年 |
| 年間の電気代の目安 | 約2,180円 | 約2,180円 | 約2,230円 | 約2,280円 | 約2,180円 | 約2,190円 |
| 参考価格(税込) | 約59,400円(2026年9月現在) | 約56,980円(2026年10月現在) | 約158,400円(2026年9月現在) | 約37,620円(2026年9月現在) | 約44,958円(2026年10月現在) | 約95,480円(2026年10月現在) |
オーブンレンジならパナソニック NE-BS5E
| 商品名 | パナソニック NE-BS5E |
|---|---|
| 商品画像 | ![]() |
| メーカー | パナソニック |
| 型番 | NE-BS5E |
| 方式 | オーブンレンジ(スチームなし) |
| 特長 | フライあたためが冷凍に対応、ヒートグリル皿1枚 |
| 総庫内容量 | 26L(ワイド&フラット) |
| 庫内寸法 | 幅370×奥行335×高さ209mm |
| 時短の機能 | スピード機能(手動を最大約38%短縮) |
| 揚げ物のおかず | フライあたため(冷凍対応) |
| 冷凍・冷蔵のおかず | 冷凍ごはん・冷凍うどんメニュー(1人分) |
| 年間消費電力量 | 70.4kWh/年 |
| 年間の電気代の目安 | 約2,180円 |
| 参考価格(税込) | 約59,400円(2026年9月現在) |
| 本体サイズ | 幅470×奥行390×高さ350mm |
| 質量 | 14.6kg |
揚げ物のおかずを、冷凍も含めて温め直したいなら、NE-BS5Eがおすすめです。トリプル加熱で冷凍フライも温められます。
フライあたためは、ヒーター・ヒートグリル皿・レンジのトリプル加熱です。冷凍対応にアップデートされ、調理済みの市販の冷凍フライ食品も温められます。庫内寸法は幅370×奥行335×高さ209mmです。
手動の500W/600Wからスピードボタンを押すと、高出力に切り換えて、時間を最大約38%短縮します。肉や魚は、ワンボタンで裏返さずに焼けます。
スチーム調理はできません。フライあたためには、一部、不向きな食材や調理のポイントがあります。
\ フライあたためが冷凍に対応、皿は1枚 /

角皿式スチームオーブンレンジなら東芝 ER-D70C
| 商品名 | 東芝 ER-D70C |
|---|---|
| 商品画像 | ![]() |
| メーカー | 東芝 |
| 型番 | ER-D70C |
| 方式 | 角皿式スチームオーブンレンジ |
| 特長 | 間口39.7cmのワイド庫内 |
| 総庫内容量 | 26L(ワイド&フラット) |
| 庫内寸法 | —(間口39.7cm) |
| 時短の機能 | お急ぎモード |
| 揚げ物のおかず | — |
| 冷凍・冷蔵のおかず | 冷凍から焼き物(料理集のレシピが対象) |
| 年間消費電力量 | 70.4kWh/年 |
| 年間の電気代の目安 | 約2,180円 |
| 参考価格(税込) | 約56,980円(2026年10月現在) |
| 本体サイズ | 幅480×奥行390×高さ350mm |
| 質量 | 約17kg |
お弁当箱を、間口の広い庫内に出し入れしたいなら、ER-D70Cがおすすめです。26Lのワイド&フラット庫内は、間口39.7cmで、お弁当や大皿料理をスムーズに出し入れできます。
手動の600W・500Wをスピードアップするお急ぎモードがあります。冷凍から焼き物は、解凍不要で焼き上げられますが、取扱説明書の料理集に従って下ごしらえしたものが対象で、市販の冷凍食品には対応しません。
角皿式のため、スチームを使うときは、角皿に水を注ぐ手間が加わります。
\ 間口39.7cmのワイド庫内 /

スチーム・過熱水蒸気オーブンレンジならパナソニック NE-UBS10E
| 商品名 | パナソニック NE-UBS10E |
|---|---|
| 商品画像 | ![]() |
| メーカー | パナソニック |
| 型番 | NE-UBS10E |
| 方式 | スチームオーブンレンジ |
| 特長 | 大火力極め焼きヒーターと、ヒートグリル皿 |
| 総庫内容量 | 30L(ワイド&フラット) |
| 庫内寸法 | 幅394×奥行309×高さ235mm |
| 時短の機能 | スピード機能(手動を最大約38%短縮) |
| 揚げ物のおかず | おまかせ熱風フライ・冷凍フライあたため |
| 冷凍・冷蔵のおかず | 2品同時あたため(温度の異なる2品も対象) |
| 年間消費電力量 | 72.0kWh/年 |
| 年間の電気代の目安 | 約2,230円 |
| 参考価格(税込) | 約158,400円(2026年9月現在) |
| 本体サイズ | 幅494×奥行435×高さ370mm |
| 質量 | 約19.7kg |
揚げ物のおかずを、予熱なしで手早く作りたいなら、NE-UBS10Eがおすすめです。天井に密着した大火力極め焼きヒーターと、ヒートグリル皿を備えます。
ヒートグリル皿が熱を反射し、上火の温度上昇を早めるため、予熱なしで高温調理ができます。おまかせ熱風フライは、市販の冷凍フライに油をつけて、ヒートグリル皿1枚で揚げ物を作ります。
揚げ油や鍋などの片づけが要りません。庫内寸法は、幅394×奥行309×高さ235mmで、30Lです。質量は約19.7kgと重く、給水タンクの手入れも加わります。
調理済みのおかずを2品温めるときは、分量をほぼ同等にします。
\ 予熱なしで焼ける、ヒートグリル皿1枚 /

お弁当作り向けの電子レンジ選びで失敗しない方法

お弁当作りの失敗は、容器の耐熱、皮のある食材、冷凍のおかずの扱いを守らないと起こります。弁当箱・卵や皮のある食材・冷凍のおかずの3つについて、起こる問題と防ぐ行動を説明します。
お弁当箱は、耐熱の表示を確かめてから温める

お弁当箱は、耐熱の表示を確かめてから温めましょう。容器の底面に耐熱温度が140℃以上と記載があれば、電子レンジで使えます。
容器本体とフタで材質が異なると、フタだけ耐熱性がない場合があります。防ぐには、本体とフタの、それぞれの耐熱温度を見ましょう。耐熱の表示がない容器は、電子レンジで温めません。
耐熱温度140℃以上のプラスチック容器でも、油分や糖分の多い食品は、高温になるため使えません。密閉したフタは外してから温めます。陶器や磁器のうち、色絵やひび、金銀模様のある器は、傷んだり火花が出たりするため避けます。
卵や皮のある食材は、割りほぐしたり切り目を入れたりしてから温める

お弁当のおかずには、破裂する食材があります。生卵、ゆで卵、目玉焼きは、破裂する可能性があるため、温めません。
卵は、溶きほぐしてから温めます。破裂すると、庫内が汚れ、やけどのおそれもあります。切り目を入れる手間が朝に増える点も、手順で考えましょう。
するめいかや栗、ピスタチオなど、殻や皮、膜のある食品も、加熱中に破裂する可能性があります。割り目や切り目を入れてから温めます。殻のついた栗やぎんなんなどの木の実は、殻に深い切れ目を入れるか、殻をむいてから加熱します。
冷凍の作り置きおかずは、自然解凍して詰めない

冷凍の作り置きおかずを、自然解凍のまま、お弁当に詰めるのは避けましょう。自家製冷食を器に盛りつけるときは、必ずレンジなどで加熱します。
菌が繁殖しやすいため、自然解凍は避けます。防ぐには、冷凍庫から出したおかずを、加熱してから冷まし、詰めます。冷凍のおかずを温めるのに時間がかかる機種では、朝の手順が長くなります。温め直しの対応を、購入前に見ましょう。
市販の冷凍食品は、袋などに記載された指示に従い、手動で様子を見ながら温めます。冷凍のおかずは、1食分ずつ小分けにしておくと、朝に温める量を調整しやすくなります。

お弁当作り向けの電子レンジの使い方

お弁当作りの使い方は、冷凍の小分け・短時間の温め直し・置き場所の動線の3点で決まります。朝の手間を減らす行動を説明します。冷凍の小分けは、前日までに済ませておくと、朝の手間が減ります。
作り置きのおかずは、水気を除いて小分けに冷凍する

作り置きのおかずは、水気を除いて、小分けにして冷凍しましょう。野菜は加熱してから冷凍すると、変色を防げます。
キッチンペーパーなどで水気をしっかり除いてから、保存袋に入れます。冷凍後にくっつきやすい食材は、1回分ごとに小分けにします。調理済みのおかずは、ぴっちりとラップで密封してから、保存袋に入れます。
加熱した食材は、粗熱をとってから、冷凍庫に入れましょう。保存袋の空気は、ストローで抜く方法もあります。冷凍した日にちを保存袋に書いておくと、使う順番を決めやすくなります。
冷凍のおかずは、少量ずつ短い時間で温める

冷凍のおかずは、使う分だけを、朝の短い時間で温めましょう。「はやうま冷凍」で冷凍した卵焼きは、約40〜50秒あたためれば、すぐ食べられます。
唐揚げも、約40〜50秒でできあがり、冷凍後でもサクサクの食感のまま温められます。卵焼きは、切り分けてから冷凍すると、使いやすくなります。
温め時間は、冷凍の方法と機種、分量で変わるため、様子を見ながら足しましょう。冷凍したあとも、加熱前に自然解凍はしません。冷凍の方法を「はやうま冷凍」のように決めておくと、温め時間が安定します。
朝の手順に合わせて出し入れしやすく置く

電子レンジは、朝の動線に合わせて置きましょう。右利きなら右から、左利きなら左から、シンク、調理スペース、コンロの順に並ぶと、調理がスムーズに進みます。
コンロとシンクの間に置けるなら、その流れの中に置きましょう。置けないときは、冷蔵庫から出したものを温めやすい、冷蔵庫の近くを選びましょう。
弁当箱の出し入れを考えると、置き場所の周りの空きも大切です。コンロとシンクの間に置けないときも、動線を遠回りさせない位置を選びます。
背面・左右は一般に10〜20cm、上方は8cmほど空ける必要があり、機種で違うため、取扱説明書でも確かめます。
お弁当作り向けの電子レンジのお手入れ方法

お弁当作りの手入れは、庫内の汁と油・ヒートグリル皿・においの3つに分けて行います。どの手入れも、汚れたらすぐ、こまめに行うのが基本です。
おかずの汁や油はその日のうちに拭く

おかずの汁や油は、その日のうちに拭きましょう。庫内に飛び散った食品の油分や水分を放置すると、焦げ付いて、水拭き程度では落ちにくくなります。
レンジ機能への悪影響や、故障の原因にもなりかねません。使った直後は、蒸気で汚れが浮いているため、ふきんやキッチンペーパーでサッとひと拭きします。庫内の掃除は、毎回の加熱のあとに、短い時間で済ませるのがコツです。
落ちにくいときは、濡れふきんをのせて、しばらくたってから拭き取ります。拭くときは、電源プラグを抜き、冷めてからにします。

揚げ物のあとのヒートグリル皿は、冷めてから洗う

ヒートグリル皿は、冷めてから洗いましょう。皿は、マイクロ波を吸収して、最高230℃まで発熱します。使用直後の庫内も高温で、やけどやけがのおそれがあるため、皿も冷めてから扱います。熱が引くまで、洗うのを待ちます。
ヒートグリル皿は、フッ素加工で、こびりつきにくく、サッと洗えます。機種によって、食洗機に対応します。お手入れの前に、お使いの機器にセットできるかを確かめましょう。
においの強いおかずのあとは、脱臭や庫内乾燥を使う

においの強いおかずのあとは、脱臭や庫内乾燥の機能を使いましょう。脱臭コースは、臭いのもとを高温で焼き切る機能で、魚料理など、臭いが気になる調理のあとに使います。
庫内乾燥コースは、レンジ調理後の庫内の結露や、スチーム調理後のべたつきの軽減に使えます。朝の忙しい時間に使うなら、コースの時間を、機能一覧で確かめましょう。
東芝の機種で、10分のものがあります。においは、庫内に付いた食品かすや油から出るため、拭き取りと合わせて使います。
補修用性能部品の保有期間は、製造を打ち切ってから数える
補修用性能部品の保有期間は、製造を打ち切ったときから数えます。毎朝使う電子レンジは、修理ができる期間も大切です。
保有期間は、パナソニック・東芝ライフスタイル・日立・シャープの電子レンジとオーブンレンジで、いずれも8年です。
用途別・家族構成別のおすすめ電子レンジ

お弁当作りの条件は、家庭ごとに違います。大きめの弁当箱、少量のおかず、作り置きの温め直しの3つの用途別に、別の機種を1つずつ紹介します。
大きめのお弁当箱を温めたい人ならパナソニック NE-FS3E
| 商品名 | パナソニック NE-FS3E |
|---|---|
| 商品画像 | ![]() |
| メーカー | パナソニック |
| 型番 | NE-FS3E |
| 方式 | オーブンレンジ(スチームなし) |
| 特長 | 庫内幅37.4cmのひろびろ庫内 |
| 総庫内容量 | 23L(ワイド&フラット) |
| 庫内寸法 | 幅374×奥行310×高さ180mm |
| 時短の機能 | お急ぎあたため(スピード機能) |
| 揚げ物のおかず | — |
| 冷凍・冷蔵のおかず | — |
| 年間消費電力量 | 73.4kWh/年 |
| 年間の電気代の目安 | 約2,280円 |
| 参考価格(税込) | 約37,620円(2026年9月現在) |
| 本体サイズ | 幅468×奥行386×高さ338mm |
| 質量 | 15.2kg |
大きめのお弁当箱を、幅のある庫内で温めたいなら、NE-FS3Eがおすすめです。庫内幅は37.4cmのひろびろ庫内で、大きな皿や深めの皿も、出し入れしやすい設計です。
| 重視する条件 | 公式で見る指標と見方 |
|---|---|
| 大きめの弁当箱を入れたい | 庫内寸法の幅と奥行、高さ |
| 朝のあたためを速くしたい | スピード機能(お急ぎあたため)の対象と、働く条件 |
庫内寸法は、幅374×奥行310×高さ180mmです。手動の500W/600Wからスピードボタンを押すと、時間を最大約38%短縮します。外形は幅468×奥行386×高さ338mmです。
庫内の高さが180mmで、背の高い弁当箱は入りません。深いおかずの容器は、高さを測って確かめましょう。
\ 庫内幅37.4cmの、ひろびろ庫内 /

少量のおかずを手早く作りたい人ならパナソニック NE-MS4E
| 商品名 | パナソニック NE-MS4E |
|---|---|
| 商品画像 | ![]() |
| メーカー | パナソニック |
| 型番 | NE-MS4E |
| 方式 | オーブンレンジ(スチームなし) |
| 特長 | ワンボウルメニューと、フライあたため |
| 総庫内容量 | 26L(ワイド&フラット) |
| 庫内寸法 | 幅370×奥行335×高さ209mm |
| 時短の機能 | スピード機能(手動を最大約38%短縮) |
| 揚げ物のおかず | フライあたため |
| 冷凍・冷蔵のおかず | 冷凍ごはん・冷凍うどんメニュー(1人分) |
| 年間消費電力量 | 70.4kWh/年 |
| 年間の電気代の目安 | 約2,180円 |
| 参考価格(税込) | 約44,958円(2026年10月現在) |
| 本体サイズ | 幅470×奥行390×高さ350mm |
| 質量 | 14.7kg |
少量のおかずを、ボウルで手早く作りたいなら、NE-MS4Eがおすすめです。ワンボウルメニューは、下ごしらえした材料を、耐熱ガラス製ボウルに入れるだけで、鍋やフライパンを使わず、後片付けも楽になります。
| 重視する条件 | 公式で見る指標と見方 |
|---|---|
| 少量のおかずを作りたい | ワンボウルメニューの分量と、自動調理の対象 |
| 揚げ物を温め直したい | フライあたための有無と、冷凍対応の記載 |
フライあたためは、ヒーターの熱で、外はサクッと水分を飛ばし、中はしっかり温めます。冷凍ごはん・冷凍うどんメニュー(1人分)もあります。庫内寸法は、幅370×奥行335×高さ209mmで、26Lです。
\ ワンボウルメニューと、フライあたため /

作り置きのおかずをまとめて温め直したい人なら日立 MRO-W1E
| 商品名 | 日立 MRO-W1E |
|---|---|
| 商品画像 | ![]() |
| メーカー | 日立 |
| 型番 | MRO-W1E |
| 方式 | 過熱水蒸気オーブンレンジ(給水タンク式) |
| 特長 | 冷凍・冷蔵・常温の複数品を、同時に温める |
| 総庫内容量 | 30L(ワイド&フラット) |
| 庫内寸法 | 幅401×奥行322×高さ218mm |
| 時短の機能 | スピードメニュー53・最短1分スピードメニュー4 |
| 揚げ物のおかず | ノンフライ17 |
| 冷凍・冷蔵のおかず | 分量が異なる最大4品(冷凍+冷蔵+常温も可) |
| 年間消費電力量 | 70.5kWh/年 |
| 年間の電気代の目安 | 約2,190円 |
| 参考価格(税込) | 約95,480円(2026年10月現在) |
| 本体サイズ | 幅497×奥行442×高さ375mm |
| 質量 | 約18.0kg |
作り置きの冷凍・冷蔵のおかずを、まとめて温め直したいなら、MRO-W1Eがおすすめです。温度の異なる複数品を、分量が異なる最大4品まで同時に温められ、冷凍+冷蔵+常温の組み合わせにも対応します。
| 重視する条件 | 公式で見る指標と見方 |
|---|---|
| 冷凍と冷蔵を一度に温め直したい | 複数品のあたための品数と、温度の組み合わせ |
| 大きなお弁当箱を入れたい | 庫内寸法の幅と奥行、高さ |
庫内寸法は、幅401×奥行322×高さ218mmで、30Lのワイド&フラット庫内です。スピードメニューは53、最短1分スピードメニューは4あります。
市販の冷凍食品は、手動のレンジ加熱で温めます。100g未満の少量は、オートメニューに適さないため、手動で様子を見ましょう。質量は約18.0kgあり、給水タンクの手入れも加わります。
\ 冷凍・冷蔵・常温の複数品を、同時に温め直す /

電子レンジのお手入れで避けたい方法

お弁当作りの電子レンジで避けたい手入れは、油汚れへのたわしや洗剤の使い方、底面への水、フッ素加工への強い力の3つです。庫内の加工や部品を傷めるため、避けましょう。迷ったときは、取扱説明書の注意書きに従いましょう。
油汚れに、金属たわしやスポンジのナイロン面を使う

油汚れを落とすときに、金属たわしや、スポンジのナイロン面は使いません。金属たわしは、庫内のフッ素加工や塗装を削ります。
フッ素加工がはがれる原因になるため、庫内は強くこすらないようにします。手入れは、やわらかい布を基本にします。
傷や色はげの原因にもなるため、外側とドアの前面も、スポンジやたわしの硬い面でこするのは避けます。
油汚れは、台所用の中性洗剤を布にしみ込ませて拭き取り、そのあとにぬれぶきんで洗剤を拭き取りましょう。こびりついた汚れには、マイクロファイバーの布も使えます。
油汚れに、ガラスクリーナーやスプレー式洗剤を使う

油汚れに、ガラスクリーナーやスプレー式洗剤は使いません。住宅用合成洗剤(アルカリ性)やクレンザーも使えません。傷や色はげの原因になるためです。
庫内の内壁やドアの内側には、オーブンクリーナー、クレンザー、漂白剤も使いません。塗装が剥げたり傷ついたりして、汚れが落ちにくくなるためです。強い洗剤は、庫内の塗装を傷める原因です。
洗剤は、台所用の中性洗剤に限ります。操作部には、スプレー式の洗剤を直接かけません。液が内部に浸透し、故障の原因になります。
庫内の底面に、水をかけたり、衝撃を与えたりする

庫内の底面には、水をかけたり、衝撃を与えたりしません。底面は割れやすく、割れの原因になります。
弁当箱の出し入れで、底面にぶつけないよう、置き方にも気をつけます。フラットテーブルを、急に冷やしたり衝撃を与えたりすると、割れることがあります。
テーブルプレートに衝撃を加えると、割れたりひびが入ったりするおそれがあり、そのまま使うと故障やけがの原因になります。
割れたテーブルプレートは使わず、販売店または修理相談窓口に相談しましょう。外周の隙間のシール材は、はがれることがあるため、強くこすりません。
お弁当作り向けの電子レンジのよくある質問

揚げ物のおかずを作るとき、オーブンレンジの予熱は必要ですか?
必要ない機種があります。天井に密着した大火力極め焼きヒーターと、ヒートグリル皿を備えた機種は、予熱なしでも高温調理ができます。
ヒートグリル皿の裏面がマイクロ波を吸収して発熱するため、途中で裏返す手間も要りません。予熱の要否は、機種とメニューで違います。
作り置きのおかずは、冷凍でどのくらい保存できますか?
自家製冷食の冷凍庫での保存期間は、約1カ月が目安です。作った日にちと食材名を、保存袋にメモしておきましょう。
食べるときは、必ず加熱します。菌が繁殖しやすいため、自然解凍は避けましょう。加熱した食材は、粗熱をとってから、冷凍庫に入れます。
保存容器は、冷凍してから電子レンジで温められますか?
容器の底面の表示で、確かめましょう。耐熱温度が140℃以上なら電子レンジで使え、耐冷温度がマイナス18℃より低ければ、冷凍保存にも使えます。
容器本体とフタの材質が違うときは、それぞれの耐熱温度を見ましょう。表示がない容器は、安全のため、電子レンジで使うのを避けます。
お弁当作り向けの電子レンジの選び方まとめ

今回は、お弁当作り向けの電子レンジの選び方についてご紹介しました。
まず、お弁当箱の寸法と、朝に作るおかずを決めましょう。早見表から1台を選び、庫内寸法と、少量の調理や冷凍の条件を確かめれば、購入に進めます。
揚げ物のおかずを、予熱なしで手早く作りたいなら、パナソニック NE-UBS10Eです。大火力極め焼きヒーターとヒートグリル皿を備えます。
\ 予熱なしで焼ける、ヒートグリル皿1枚 /
作り置きの冷凍・冷蔵のおかずを、まとめて温め直したいなら、日立 MRO-W1Eです。分量が異なる最大4品を、冷凍+冷蔵+常温でも温められます。ほかの条件で選ぶ場合は、早見表から比べましょう。
\ 冷凍・冷蔵・常温の複数品を、同時に温め直す /
















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