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解凍が得意な電子レンジの選び方とは?肉・魚の解凍機能とおすすめモデルを解説

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解凍が得意な電子レンジの選び方

冷凍した肉や魚を、毎回きれいに解凍できるか不安で、電子レンジ選びに迷う人は多くいます。解凍ムラや加熱しすぎが起きやすい食材だからです。

選び方はひとつの基準では決まらず、解凍する食材、1回の量、使う頻度の条件で分かれます。

まず、よく解凍する食材と量を決めます。本文では、解凍の対象が機種ごとに違う点が、判断の分かれ目になります。解凍の方式は、名前が似ていても仕組みが違います。

この記事で分かること
  • 解凍と再加熱の違いと、解凍の方式の見方
  • 解凍のムラを抑える仕組みと、分量の条件
  • オーブン・角皿式スチーム・スチーム式の違い
  • 公式仕様を確認した6機種と、条件別の選び方
  • 霜やドリップの扱いなど、解凍の使い方
  • 肉や魚の汁の手入れと、避けたい手入れ

先におすすめモデルを確認したい人は、「解凍が得意な電子レンジのおすすめモデル」をご覧ください。

条件から、買う1台を選べる早見表です。当てはまる条件の行を選び、右端のリンクから機種の詳細へ進めます。

スクロールできます
条件おすすめ機種選ぶ理由詳しく見る
解凍の重さを、自分で設定してもよいパナソニック NE-FS3E解凍は、重さ(g)を設定して使います。オーブンレンジならパナソニック NE-FS3E
解凍とさしみの半解凍を、赤外線センサーで使いたい東芝 ER-D70Cハイアングル赤外線センサーで、解凍とさしみがあります。角皿式スチームオーブンレンジなら東芝 ER-D70C
分量と種類を見分けて、自動で解凍したいパナソニック NE-UBS10E64眼スピードセンサーが、全解凍と半解凍を自動で制御します。スチーム・過熱水蒸気オーブンレンジならパナソニック NE-UBS10E
解凍の方式を、用途で選び分けたい東芝 ER-D4000Cお急ぎ解凍、すごうま解凍、さしみ・半解凍があります。解凍の方式を選び分けたい人なら東芝 ER-D4000C
スチームで、全解凍を使いたい東芝 ER-D90Cお急ぎ解凍、スチーム全解凍、さしみ・半解凍があります。スチームで全解凍したい人なら東芝 ER-D90C
解凍せずに、冷凍のまま焼きたい東芝 ER-D100C冷凍から焼き物が、解凍不要で焼き上げられます。解凍せずに冷凍のまま焼きたい人なら東芝 ER-D100C

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目次

解凍が得意な電子レンジの選び方

解凍が得意な電子レンジの選び方

解凍が得意な電子レンジは、解凍の方式・単機能の要否・ムラ対策・分量の条件・手動の出力・電気代の6点で選びましょう。解凍は再加熱と別の加熱です。

解凍の方式を確認する

電子レンジの測定条件の図

解凍は、調理できる状態に戻す加熱です。冷凍した食材を調理できる状態まで戻す「解凍」と、すぐ食べられる状態まであたためる「再加熱」は、目的が違います。

解凍が得意な電子レンジは、この2つを使い分けられるかで選びましょう。方式は、自動と手動で分かれます。自動のオートメニューは、食品の重さと温度を測り、分量にあわせて出力を変えて解凍します。

サイクロンウェーブ加熱は、食品の中心からおだやかに解凍する方式です。解凍の種類は、全解凍と半解凍で選びます。厚みがあって火が入りにくい肉は全解凍、生の状態で切ってから調理する肉は半解凍が向きます。

解凍だけなら、単機能レンジでも足りるかを考える

単機能レンジの仕組み図

解凍は、レンジ加熱で行えます。レンジ加熱に適した調理の例は、調理済み食品のあたためや煮物・蒸し物・解凍です。解凍だけが目的なら、単機能レンジも有力な候補です。

単機能レンジは、温めと解凍が中心の人に向き、焼き調理やスチーム調理はできません。

単機能レンジでも、出力を切り換えられる機種があります。冷凍庫から出してすぐ、カチカチの状態で解凍する点は、単機能でも同じです。

解凍のムラは、センサーと加熱の仕組みで抑える

解凍のムラは、センサーと加熱の仕組みで抑える(図)

解凍のムラは、食品の状態を正しく検知できるかで決まります。パナソニックの64眼スピードセンサーは、分量や種類を見分けて、自動で解凍を制御します。

加熱の仕組みも、ムラを左右します。立ち上がりの早いヒーターで表面の霜をとかし、マイクロ波をらせん状に放射して、食品の中心から解凍する仕組みがあります。仕組みは、機種で違います。

解凍できる分量は、下限と食品の状態で確かめる

解凍できる分量は、下限と食品の状態で確かめる(図)

自動の解凍には、対象の条件があります。100g未満の食品や、バラバラに凍っているものは、オートメニューに適しません。解凍が足りなかったもの・溶けかけているもの・-20℃以下の冷凍食品も同じです。

1回に解凍できる分量にも上限があります。分量が多すぎるとうまく解凍できず、上限は機種で違います。少量や上限を超える量は、手動のレンジ加熱で、様子を見ながら解凍します。目安の分量は、機種の仕様表で見比べます。

手動で解凍するなら、低い出力を選べるかを見る

手動で解凍するなら、低い出力を選べるかを見る(図)

手動で解凍するなら、低い出力を選べるかを見ましょう。手動の解凍の目安は、150Wです。肉の全解凍は、300gあたり150Wで約7〜10分、刺身の半解凍は、200gあたり150Wで約4〜6分です。

出力が低いほど、時間をかけてゆっくり解凍できます。選べる出力は、機種で違います。パナソニックの仕様表には手動出力に150W相当があり、東芝と日立の仕様表には、200W相当と100W相当があります。

電気代は、加熱時間とレンジ機能の消費電力から見積もる

電気代の式の図

解凍の電気代は、レンジ機能の消費電力と、加熱する時間から見積もりましょう。式は、消費電力(W)÷1000×加熱時間(時間)×電力量料金単価(円/kWh)です。

単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWh(税込)を使いましょう。年間消費電力量は、レンジ機能とオーブン機能に分けて載せる機種があります。

解凍が中心なら、レンジ機能の値を見ましょう。区分が違う数値は、順位づけには使えません。

解凍が得意な電子レンジの種類とメリット・デメリット

解凍が得意な電子レンジの種類とメリット・デメリット

解凍が得意な電子レンジは、オーブンレンジ、角皿式スチームオーブンレンジ、スチーム・過熱水蒸気オーブンレンジに分けて選べます。方式で、解凍の方式と、手入れが変わります。

オーブンレンジのメリット・デメリット

オーブンレンジの仕組み図

オーブンレンジは、レンジ加熱のほかに、オーブンとグリルのヒーターを備えた方式です。スチームなしの機種の解凍は、仕様表で「解凍」と表記され、重さ(g)の設定が必要な機種もあります。

メリットデメリット
給水タンクの手入れがない(スチームなしの機種)重さ(g)の設定が必要な機種がある
手動の150W相当など、低い出力を選べる機種がある全解凍と半解凍を、自動で選び分けられない機種がある
解凍のほかに、オーブンやグリルも使えるスチームで解凍できない

少量の解凍を、手動で様子を見ながら行う人に向きます。オーブン機能の分だけ、本体は大きく重くなります。

手動の出力は、機種で違います。解凍の自動は、センサーの種類で変わります。解凍の自動制御や、種類の見分けを使いたいなら、センサーの種類を見ましょう。

角皿式スチームオーブンレンジのメリット・デメリット

角皿式スチームオーブンレンジは、角皿に注いだお湯や水から水蒸気を発生させる方式です。付属の角皿は鉄板ホーロー製で、水受けは本体に装着済みです。

角皿式の機種の解凍は、解凍とさしみの2つです。冷凍から焼き物は、解凍不要で焼き上げられますが、料理集に従って下ごしらえしたものが対象です。

メリットデメリット
解凍とさしみ(半解凍)を、赤外線センサーで使える機種がある角皿に水を注ぐ手間が加わる
冷凍から焼き物で、解凍せずに焼ける機種がある市販の冷凍食品は、冷凍から焼き物の対象外
スチームあたための機能がある機種がある解凍の方式の数が少ない機種がある

解凍と、冷凍からの焼き物を、1台で済ませたい人に向きます。赤外線センサーで表面温度を検知して、適温に仕上げます。解凍の方式を細かく選びたいなら、次のタンク式を見ましょう。

スチーム・過熱水蒸気オーブンレンジのメリット・デメリット

スチーム・過熱水蒸気オーブンレンジの仕組み図

スチーム・過熱水蒸気オーブンレンジは、給水タンクやカセットの水で、スチームや過熱水蒸気を使う方式です。パナソニックの機種は、芯までほぐせる解凍を、全解凍と半解凍から選べます。

東芝の機種には、お急ぎ解凍、すごうま解凍、スチーム全解凍、さしみ・半解凍があります。

メリットデメリット
解凍の方式が複数ある機種がある給水と水抜きの手入れが加わる
分量や種類を、自動で見分ける機種がある本体が大きく重い機種が多い
全解凍と半解凍を選べる機種がある自動の解凍には、分量の下限がある

肉や魚の解凍を、よく行う人に向きます。パナソニックの64眼スピードセンサーは、ビストロの中でも限られた機種にだけ搭載されます。

芯までほぐせる解凍や、お急ぎ解凍のように、機種ごとに方式が分かれます。解凍の方式の違いは、仕様表の解凍の欄で見ましょう。給水と水抜きの手間は、解凍だけ使う人にも、毎回加わります。

解凍が得意な電子レンジのおすすめモデル

解凍が得意な電子レンジのおすすめモデル

方式ごとに、解凍の仕様がはっきりしている機種を1つずつ紹介します。価格ではなく、解凍の方式・センサー・分量の条件で比べましょう。

紹介する6機種(この節の3機種と、7節の3機種)の主な違いは、次の総合比較表で並べて確認できます。

スクロールできます
項目パナソニック NE-FS3E東芝 ER-D70Cパナソニック NE-UBS10E東芝 ER-D4000C東芝 ER-D90C東芝 ER-D100C
商品画像NE-FS3EER-D70CNE-UBS10EER-D4000CER-D90CER-D100C
方式オーブンレンジ(スチームなし)角皿式スチームオーブンレンジスチームオーブンレンジ過熱水蒸気オーブンレンジ(給水カセット式)過熱水蒸気オーブンレンジ(給水カセット式)角皿式スチームオーブンレンジ
総庫内容量23L(ワイド&フラット)26L(ワイド&フラット)30L(ワイド&フラット)26L(ワイド&フラット)26L(ワイド&フラット)30L(ワイド&フラット)
センサー湿度センサー・絶対湿度センサーハイアングル赤外線センサー・温度センサー高精細・64眼スピードセンサー64眼赤外線センサー・温度センサーハイアングル赤外線センサー・温度センサーハイアングル赤外線センサー・温度センサー
解凍の方式解凍(重さ[g]の設定が必要)解凍・さしみ芯までほぐせる解凍(全解凍・半解凍)お急ぎ解凍・すごうま解凍・さしみ・半解凍お急ぎ解凍・スチーム全解凍・さしみ・半解凍解凍・さしみ
冷凍から焼き物—あり(料理集のレシピが対象)——あり(料理集のレシピが対象)あり(料理集のレシピが対象)
手動の低い出力150W相当200W・100W相当150W相当—200W・100W相当200W・100W相当
本体サイズ幅468×奥行386×高さ338mm幅480×奥行390×高さ350mm幅494×奥行435×高さ370mm幅493×奥行399×高さ357mm幅480×奥行390×高さ350mm幅493×奥行399×高さ378mm
質量15.2kg約17kg約19.7kg約21kg約17kg約18kg
年間消費電力量73.4kWh/年70.4kWh/年72.0kWh/年71.0kWh/年70.4kWh/年76.3kWh/年
年間の電気代の目安約2,280円約2,180円約2,230円約2,200円約2,180円約2,370円
参考価格(税込)約37,620円(2026年9月現在)約56,980円(2026年10月現在)約158,400円(2026年9月現在)約91,064円(2026年10月現在)約43,700円(2026年10月現在)約54,778円(2026年10月現在)
年間の電気代の目安は、公取協の目安単価31円/kWh(税込)で計算した値です。「—」は未確認の項目です。

オーブンレンジならパナソニック NE-FS3E

商品名パナソニック NE-FS3E
商品画像NE-FS3E
メーカーパナソニック
型番NE-FS3E
方式オーブンレンジ(スチームなし)
特長解凍は、重さ(g)の設定が必要
総庫内容量23L(ワイド&フラット)
センサー湿度センサー・絶対湿度センサー
解凍の方式解凍(重さ[g]の設定が必要)
冷凍から焼き物—
手動の低い出力150W相当
年間消費電力量73.4kWh/年
年間の電気代の目安約2,280円
参考価格(税込)約37,620円(2026年9月現在)
本体サイズ幅468×奥行386×高さ338mm
質量15.2kg
年間消費電力量に、公取協の目安単価31円/kWh(税込)を掛けた計算値です。順位づけには使えません。

解凍の重さを、自分で設定しても構わないなら、NE-FS3Eがおすすめです。手動出力に150W相当があり、低い出力で時間をかけて解凍できます。

解凍は、重さ(g)の設定が必要な方式です。総庫内容量は23Lで、センサーは湿度センサーと絶対湿度センサーです。最高出力1000Wは約3分続き、その後は600Wに切り換わります。

解凍のたびに重さを設定する手間が加わります。オーブンは100〜250℃で、角皿が1枚付きます。

\ 150W相当の低い出力で、重さを設定して解凍 /

角皿式スチームオーブンレンジなら東芝 ER-D70C

商品名東芝 ER-D70C
商品画像ER-D70C
メーカー東芝
型番ER-D70C
方式角皿式スチームオーブンレンジ
特長ハイアングル赤外線センサーで、解凍とさしみ
総庫内容量26L(ワイド&フラット)
センサーハイアングル赤外線センサー・温度センサー
解凍の方式解凍・さしみ
冷凍から焼き物あり(料理集のレシピが対象)
手動の低い出力200W・100W相当
年間消費電力量70.4kWh/年
年間の電気代の目安約2,180円
参考価格(税込)約56,980円(2026年10月現在)
本体サイズ幅480×奥行390×高さ350mm
質量約17kg
年間消費電力量に、公取協の目安単価31円/kWh(税込)を掛けた計算値です。順位づけには使えません。

解凍とさしみの半解凍を、赤外線センサーで使いたいなら、ER-D70Cがおすすめです。ハイアングル赤外線センサーが、食品の表面温度を検知して、適温に仕上げます。

冷凍から焼き物は、解凍不要で焼き上げられます。取扱説明書の料理集のレシピに従って下ごしらえしたものが対象で、市販の冷凍食品には対応しません。手動の低い出力は、200W相当と100W相当です。

解凍の方式が2つに限られ、過熱水蒸気調理には対応しません。角皿に水を注ぐ手間も加わります。

\ 赤外線センサーで、解凍とさしみの半解凍 /

スチーム・過熱水蒸気オーブンレンジならパナソニック NE-UBS10E

商品名パナソニック NE-UBS10E
商品画像NE-UBS10E
メーカーパナソニック
型番NE-UBS10E
方式スチームオーブンレンジ
特長64眼スピードセンサーで、全解凍と半解凍を自動制御
総庫内容量30L(ワイド&フラット)
センサー高精細・64眼スピードセンサー
解凍の方式芯までほぐせる解凍(全解凍・半解凍)
冷凍から焼き物—
手動の低い出力150W相当
年間消費電力量72.0kWh/年
年間の電気代の目安約2,230円
参考価格(税込)約158,400円(2026年9月現在)
本体サイズ幅494×奥行435×高さ370mm
質量約19.7kg
年間消費電力量に、公取協の目安単価31円/kWh(税込)を掛けた計算値です。順位づけには使えません。

分量と種類を見分けて、自動で解凍したいなら、NE-UBS10Eがおすすめです。芯までほぐせる解凍は、全解凍と半解凍に対応します。

高精細・64眼スピードセンサーは、食品の分量や種類を見分けて、自動で解凍を制御するセンサーです。立ち上がりの早いヒーターで表面の霜をとかし、サイクロンウェーブ加熱で、食品の中心からおだやかに解凍します。

解凍ムラをおさえ、何度も解凍し直す手間を減らせます。手動出力にも、150W相当があります。質量は約19.7kgと重く、給水タンクの手入れも加わります。

\ 64眼センサーで、全解凍と半解凍を自動制御 /

解凍が得意な電子レンジ選びで失敗しない方法

解凍が得意な電子レンジ選びで失敗しない方法

解凍の失敗は、包装・食品の状態・分量の条件を守らないことが原因です。ラップ・室温での放置・少量や溶けかけの食品の3つについて、起こる問題と防ぐ行動を説明します。どれも、解凍前の準備で防げる失敗です。

ラップや包装をつけたまま、自動で解凍しない

ラップや包装をつけたまま、自動で解凍しない(図)

ラップや包装をつけたまま自動で解凍すると、センサーが食品の温度を検知できません。ラップや包装を外してから解凍し、保存袋やクッキングシートも取り除きます。センサーが測れないと、解凍しすぎや解凍不足の原因になります。

肉や魚は、発泡スチロールのトレーにのせたまま解凍するか、耐熱性の平皿に移します。トレーを使わないときは、フラットタイプなら耐熱性の容器に、ターンテーブルタイプなら、広げたラップやキッチンペーパーの上にのせます。

テーブルプレートにオーブンシートかキッチンペーパーを敷く方法もあります。汁が出ても、庫内が汚れにくくなります。

冷凍庫から出して時間をおいた食品を、解凍に使わない

冷凍庫から出して時間をおいた食品を、解凍に使わない(図)

冷凍庫から出して時間をおいた食品は、解凍に向きません。冷凍した食品を室温で放置したり、冷蔵室に移したりすると、外側から溶け始め、均一に解凍することが難しくなります。冷蔵室に移した食品も同じで、すでに溶け始めています。

防ぐには、冷凍庫から出してすぐ、食品がカチカチの状態で解凍します。時間をおくと、表面と中心に温度差ができ、解凍ムラや、解凍しすぎによる変色の原因になります。解凍しすぎは、水っぽさにもつながります。

冷凍する段階で、1回分を200〜300gに分け、平らにして密封しておくと、上手に解凍できます。

少量や溶けかけの食品は、自動ではなく手動で解凍する

少量や溶けかけの食品は、自動ではなく手動で解凍する(図)

少量や溶けかけの食品を、自動で解凍すると、うまくいきません。

100g未満の食品や、バラバラに凍っているもの、溶けかけているものは、オートメニューの解凍に適しません。オートメニューは、100g以上のカチカチに凍った食品を想定しています。

防ぐには、手動のレンジ加熱で、途中で様子を見ながら解凍します。手動の目安は150Wで、肉は途中で上下を裏返すと、解凍ムラを防げます。手動なら、途中で止めて確かめられるため、解凍しすぎも防げます。

解凍が得意な電子レンジの使い方

解凍が得意な電子レンジの使い方

解凍の使い方は、霜とドリップ・形の不均一な食品・手動の時間・置き場所の4点で決まります。失敗を減らす行動を説明します。解凍の仕上がりは、準備と置き方で変わります。

食品は、霜とドリップを取り、中央に置く

食品は、霜とドリップを取り、中央に置く(図)

解凍する食品は、霜を取ってから、庫内の中央に置きましょう。霜は、手で払うか、乾いたキッチンペーパーでそっと拭き取ります。霜がついたままだと、霜以外の部分に電波が当たり、解凍しすぎて変色の原因になります。

端に置くと、センサーが正しく測れません。解凍で出たドリップは、キッチンペーパーでよく拭き取りましょう。ドリップが料理を水っぽくしたり、臭みの原因になったりします。

形や厚みが不均一な食品は、アルミホイルで保護する

形や厚みが不均一な食品は、アルミホイルで保護する(図)

形や厚みが均一でない食品は、細い部分や薄い部分にアルミホイルを巻きます。解凍しすぎを防ぐためです。アルミホイルは、食品の端が先に温まる場合に使います。

レンジ加熱では、アルミホイルは原則使えず、例外として、解凍時に加熱しすぎる部分をおおう用途に限り使えます。

アルミホイルが、加熱室の壁面やドアガラスに触れると、火花が出て、テーブルプレートやドアガラスが破損するおそれがあります。触れないよう注意してください。

手動で解凍するときは、途中で裏返し、時間を足して様子を見る

手動で解凍するときは、途中で裏返し、時間を足して様子を見る(図)

手動で解凍するときは、加熱の途中で様子を見ましょう。肉は発泡スチロールのトレーのまま、または耐熱性の平皿にのせ、途中で上下を裏返すと、解凍ムラを防げます。

魚は、切り身を、クッキングペーパーで包んで耐熱性の平皿にのせ、1切れ(約100g)あたり150Wで約3〜5分が目安です。目安は手動設定の場合で、食品や機種で変わります。加熱しすぎに注意します。

厚みのある食品ほど、途中で様子を見る回数を増やします。

周囲の空きと設置条件を確かめて置く

電子レンジの置き方の図

解凍は、低い出力で時間をかけることがあるため、排気がこもらない場所に置きましょう。熱に弱い壁・家電製品・家具・コンセントがある場合は、記載寸法以上にすき間をあけます。

コンセントが排気口の近くにある場合や、よごれが気になる場合も、排気が直接当たらないよう、記載寸法以上にすき間をあけます。後方がガラスの場合は、温度差で割れるおそれがあるため、20cm以上のすき間が必要です。

解凍が得意な電子レンジのお手入れ方法

解凍が得意な電子レンジのお手入れ方法

解凍後の手入れは、庫内・臭い・トレーまわりの3か所に分けて行います。肉や魚の汁は、汚れや臭いの原因になるため、その日のうちに拭き取りましょう。

肉や魚の汁はその日のうちに拭き取る

電子レンジの手入れの図

肉や魚の汁や食品かすは、その日のうちに拭き取りましょう。庫内の壁や天井に付いた食品かすや油汚れを放置すると、使うたびに熱で温められ、臭い成分が広がりやすくなります。

使った直後は、蒸気で汚れが浮いているため、ふきんやキッチンペーパーでサッとひと拭きします。電源プラグを抜き、庫内が冷めてから行います。

すぐに、かつこまめにお手入れするのがポイントです。庫内の壁や天井の汚れは、重曹などでも落とせます。

肉や魚の臭いが残るときは、クエン酸水を加熱する

肉や魚の臭いが残るときは、クエン酸水を加熱する(図)

魚や肉などのタンパク質系の臭いには、クエン酸が向きます。耐熱容器に水200mLとクエン酸小さじ1〜2を入れて混ぜ、電子レンジで加熱する方法があります。そのあとは、ふきんで庫内の水分を拭き取りましょう。

クエン酸水の加熱は、庫内の臭いを抑える方法です。酸性の油汚れや食品の臭いには、アルカリ性の重曹が向きます。

クエン酸や重曹をしみこませた布で庫内を強く拭くと、塗装が剥がれる場合があるため、加熱と拭き取りは別の手入れとして使い分けましょう。

解凍に使った皿は、冷めてから洗う

解凍に使った皿は、冷めてから洗う(図)

解凍に使った皿は、冷めてから洗いましょう。洗う前に、皿の汁を拭き取ります。肉や魚の汁が付いた皿は、台所用の中性洗剤をつけたスポンジでこすり、水で洗い流して、水分を十分にふき取ります。

熱による変形や破損、洗剤による変色を避けるため、付属品は食器洗い機や食器乾燥機に入れて洗いません。付属の角皿は、鉄板ホーロー製の機種があります。

汚れが落ちにくい回転網は、ぬるま湯でつけ置きしてから、やわらかいスポンジと中性洗剤で洗います。

補修用性能部品の保有期間は、製造を打ち切ってから数える

補修用性能部品の保有期間は、製造を打ち切ったときから数えます。電子レンジとオーブンレンジの保有期間は、パナソニック・東芝ライフスタイル・日立・シャープのいずれも8年です。長く使うほど、残りの期間が気になります。

用途別・家族構成別のおすすめ電子レンジ

用途別・家族構成別のおすすめ電子レンジ

解凍の使い方は、家庭ごとに違います。解凍の方式・スチームの全解凍・冷凍のまま焼く使い方の3つの用途別に、別の機種を1つずつ紹介します。迷ったときは、解凍の頻度と、冷凍のまま焼くかで絞りましょう。

解凍の方式を選び分けたい人なら東芝 ER-D4000C

商品名東芝 ER-D4000C
商品画像ER-D4000C
メーカー東芝
型番ER-D4000C
方式過熱水蒸気オーブンレンジ(給水カセット式)
特長お急ぎ解凍・すごうま解凍・さしみ・半解凍
総庫内容量26L(ワイド&フラット)
センサー64眼赤外線センサー・温度センサー
解凍の方式お急ぎ解凍・すごうま解凍・さしみ・半解凍
冷凍から焼き物—
手動の低い出力—
年間消費電力量71.0kWh/年
年間の電気代の目安約2,200円
参考価格(税込)約91,064円(2026年10月現在)
本体サイズ幅493×奥行399×高さ357mm
質量約21kg
年間消費電力量に、公取協の目安単価31円/kWh(税込)を掛けた計算値です。順位づけには使えません。

解凍の方式を、用途で選び分けたいなら、ER-D4000Cがおすすめです。お急ぎ解凍、すごうま解凍、さしみ・半解凍の3方式に対応し、64眼赤外線センサーが食品の表面温度を検知して、適温に仕上げます。

重視する条件公式で見る指標と見方
解凍の方式を選びたい「解凍」の欄の、方式の名前と数
刺身などを半解凍したいさしみ・半解凍の有無

総庫内容量は26Lで、あたためは、ごはん・おかず・2品に対応します(2品は冷凍を除きます)。最高出力1000Wは最大3分続き、その後は600Wです。質量は約21kgと重く、給水カセットの手入れも加わります。

\ お急ぎ・すごうま・さしみ半解凍を選べる /

スチームで全解凍したい人なら東芝 ER-D90C

商品名東芝 ER-D90C
商品画像ER-D90C
メーカー東芝
型番ER-D90C
方式過熱水蒸気オーブンレンジ(給水カセット式)
特長お急ぎ解凍・スチーム全解凍・さしみ・半解凍
総庫内容量26L(ワイド&フラット)
センサーハイアングル赤外線センサー・温度センサー
解凍の方式お急ぎ解凍・スチーム全解凍・さしみ・半解凍
冷凍から焼き物あり(料理集のレシピが対象)
手動の低い出力200W・100W相当
年間消費電力量70.4kWh/年
年間の電気代の目安約2,180円
参考価格(税込)約43,700円(2026年10月現在)
本体サイズ幅480×奥行390×高さ350mm
質量約17kg
年間消費電力量に、公取協の目安単価31円/kWh(税込)を掛けた計算値です。順位づけには使えません。

スチームで、全解凍を使いたいなら、ER-D90Cがおすすめです。解凍は、お急ぎ解凍、スチーム全解凍、さしみ・半解凍があり、あたため機能にはスチームあたためもあります。

重視する条件公式で見る指標と見方
スチームで解凍したい「解凍」の欄の、スチーム全解凍の有無
解凍せずに焼きたい「冷凍から焼き物」の対象と、レシピの条件

冷凍のまま焼く調理も、解凍不要で行えます。市販の冷凍食品は対象外です。

手動の出力は、200W相当と100W相当を選べます。総庫内容量は26Lで、質量は約17kgです。給水カセットの手入れが加わります。解凍の自動の条件は、機種の仕様表で見比べます。

\ お急ぎ解凍・スチーム全解凍・さしみ半解凍 /

解凍せずに冷凍のまま焼きたい人なら東芝 ER-D100C

商品名東芝 ER-D100C
商品画像ER-D100C
メーカー東芝
型番ER-D100C
方式角皿式スチームオーブンレンジ
特長冷凍から焼き物が、解凍不要
総庫内容量30L(ワイド&フラット)
センサーハイアングル赤外線センサー・温度センサー
解凍の方式解凍・さしみ
冷凍から焼き物あり(料理集のレシピが対象)
手動の低い出力200W・100W相当
年間消費電力量76.3kWh/年
年間の電気代の目安約2,370円
参考価格(税込)約54,778円(2026年10月現在)
本体サイズ幅493×奥行399×高さ378mm
質量約18kg
年間消費電力量に、公取協の目安単価31円/kWh(税込)を掛けた計算値です。順位づけには使えません。

解凍せずに、冷凍のまま焼きたいなら、ER-D100Cがおすすめです。冷凍から焼き物は、解凍不要でおいしく焼き上げます。石窯おまかせ焼きは、肉、魚、野菜に対応し、解凍の手間を省けます。

重視する条件公式で見る指標と見方
冷凍のまま焼きたい「冷凍から焼き物」の記載と、対象の条件
30Lで解凍も使いたい総庫内容量と、解凍の方式

冷凍から焼き物は、取扱説明書の料理集に従って下ごしらえしたものが対象で、市販の冷凍食品には対応しません。解凍の方式は、解凍とさしみの2つです。

総庫内容量は30Lで、質量は約18kgです。解凍の方式が2つに限られ、角皿に水を注ぐ手間も加わります。

\ 解凍せずに、冷凍のまま焼き上げる /

電子レンジのお手入れで避けたい方法

電子レンジのお手入れで避けたい方法

解凍後のお手入れで避けたい方法は、強い洗剤で臭いを消そうとすること、熱いままの庫内で解凍すること、汁が残った庫内で使うことの3つです。

塗装の傷みや、発煙の原因になるため、避けましょう。どれも、解凍の流れで起こりやすい失敗です。

クエン酸や重曹を含ませた布で、庫内を強く拭く

クエン酸や重曹を含ませた布で、庫内を強く拭く(図)

臭い消しに、クエン酸や重曹をしみこませた布で、庫内を強く拭くのは避けましょう。酸性の強いものやアルカリ性の強いものは、庫内の塗装を傷めます。布にしみこませて強く拭くと、塗装が剥がれ、白くシミのようになる場合があります。

シンナー・ベンジン・アルコール・オーブンクリーナー・クレンザー・漂白剤も、庫内の内壁やドアの内側には使いません。

シミが残っても、そのまま使って問題はありません。臭い消しは、水に溶かして加熱する方法と、拭き取りを分けて行います。臭いが気になるときは、まず庫内の汚れを拭き取ります。

熱いままの庫内やテーブルプレートで、解凍を始める

熱いままの庫内やテーブルプレートで、解凍を始める(図)

庫内やテーブルプレートが熱いまま、解凍を始めるのは避けましょう。トレーが溶けたり、解凍しすぎたりします。調理の直後に解凍すると、食品も傷みます。オーブンやグリルを使った直後は、十分に冷ましてから解凍します。

加熱の直後は、ドアや庫内も高温です。使用直後の庫内は高温で、やけどやけがのおそれがあるため、温度が下がるまでドア・キャビネット・加熱室とその周辺に触れないでください。

掃除の前は、庫内が冷めていることを確かめ、電源プラグを抜いてから始めましょう。

肉や魚の汁が残った庫内で、ヒーター加熱を使う

肉や魚の汁が残った庫内で、ヒーター加熱を使う(図)

汁や食品かすが残った庫内で、ヒーター加熱を使うのは避けましょう。ヒーター加熱によって、付着した食品が発煙・発火することがあります。

解凍のあとにオーブンやグリルを使う前に、庫内に汁や食品かすが残っていないかを見て、拭き取りましょう。

食品くずや煮汁がついたまま使い続けると、壁面に汚れがこびりついて落ちなくなります。庫内の食品かすは、電波が集中して、火花や発煙・発火の原因にもなります。特に電波の出口カバーや底面に残さないようにします。

解凍が得意な電子レンジのよくある質問

よくある質問

解凍モードで、ごはんを温められますか?

解凍モードは、再加熱とは別です。冷凍したごはんをあたためるときは、自動の「あたため」で加熱するのがおすすめです。

解凍モードは、調理できる状態に戻す加熱です。ごはんは、アツアツになるまで加熱すると、硬くなります。温め終わったら、すぐにほぐして、蒸気を逃がします。

発泡スチロールのトレーは、再加熱でも使えますか?

使えません。肉や魚は、発泡スチロールのトレーにのせたまま解凍できますが、再加熱の場合は、トレーを使えません。

再加熱は、耐熱性の容器に移し、ラップをして加熱します。カレーやシチューは、加熱中にはじけやすいため、ラップをするのが基本です。

刺身は、電子レンジで半解凍できますか?

できる機種があります。刺身を、クッキングペーパーで包み、耐熱性の平皿にのせて、半解凍にします。目安は、200gあたり150Wで約4〜6分です。

東芝の機種には、さしみ・半解凍の機能があります。中が少し凍っている程度が、切りやすく、食卓に出したときに食べごろになります。

解凍が得意な電子レンジの選び方まとめ

解凍が得意な電子レンジの選び方まとめ

今回は、解凍が得意な電子レンジの選び方についてご紹介しました。

まず、よく解凍する食材と量を決めましょう。早見表から1台を選び、解凍の方式と、自動の条件、手動の出力を確かめれば、購入に進めます。

分量と種類を見分けて、自動で解凍したいなら、パナソニック NE-UBS10Eです。全解凍と半解凍に対応し、64眼スピードセンサーが解凍を自動で制御します。

\ 64眼センサーで、全解凍と半解凍を自動制御 /

解凍の方式を、用途で選び分けたいなら、東芝 ER-D4000Cです。お急ぎ解凍、すごうま解凍、さしみ・半解凍があります。ほかの条件で選ぶ場合は、早見表から比べましょう。

\ お急ぎ・すごうま・さしみ半解凍を選べる /

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