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パン・お菓子作り向けオーブンレンジの選び方とは?発酵・温度設定とおすすめモデルを解説

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パン・お菓子作り向けオーブンレンジの選び方

パンやお菓子を焼くときは、発酵の温度や焼成の温度、焼ける量が、仕上がりを左右します。「発酵機能つき」という表記だけでは、自分の生地に合うか分かりません。

選び方はひとつの基準では決まらず、作るもの、一度に焼く量、型の大きさの条件で分かれます。

まず、よく作るパンやお菓子を決めます。本文では、最高温度が続く時間のように、数値に条件がつく点が、判断の分かれ目になります。

この記事で分かること
  • 発酵の温度幅と、発酵の方式の違い
  • 焼成の温度・運転時間と、2段で焼ける量
  • 上下ヒーター・熱風コンベクション・スチーム付きの違い
  • 公式仕様を確認した6機種と、条件別の選び方
  • 型の準備や焼きムラの抑え方など、使い方
  • 粉や焦げの手入れと、避けたい手入れ

先におすすめモデルを確認したい人は、「パン・お菓子作り向けのオーブンレンジのおすすめモデル」をご覧ください。

条件から、買う1台を選べる早見表です。当てはまる条件の行を選び、右端のリンクから機種の詳細へ進めます。

スクロールできます
条件おすすめ機種選ぶ理由詳しく見る
100〜250℃の1段で、クッキーやパンを焼きたいパナソニック NE-MS4E上下ヒーター式で、発酵は35℃と40℃です。上下ヒーター式ならパナソニック NE-MS4E
発酵の温度を、幅広く選んで焼きたいパナソニック NE-UBS10E熱風の2段で、発酵は30〜65℃、最大8時間です。熱風コンベクション式ならパナソニック NE-UBS10E
スチーム発酵と、2段のオーブンを使いたい日立 MRO-W1E熱風コンベクション式の2段で、スチーム発酵は30〜45℃です。スチーム機能付きなら日立 MRO-W1E
26Lで、2段・最高300℃で一度に焼きたい東芝 ER-D4000C熱風2段で最高300℃、スチーム発酵40℃があります。2段で最高300℃を使いたい人なら東芝 ER-D4000C
30Lの上下ヒーターで、発酵を4段階から選びたい東芝 ER-D100C発酵は30・35・40・45℃から選べます。発酵を4段階から選びたい人なら東芝 ER-D100C
少量のお菓子を、小さめの庫内で焼きたいパナソニック NE-FS3E23Lで、外形は幅468×奥行386×高さ338mmです。少量のお菓子を焼きたい人ならパナソニック NE-FS3E

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目次

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジの選び方

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジの選び方

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジは、発酵・焼成の温度と時間・2段の量・型と容器・スチーム・電気代の6点で選びます。発酵と焼成で、必要な機能が違います。

発酵の温度幅を確認する

オーブンレンジの測定条件の図

発酵は、温度の設定幅で選びます。パナソニックの仕様表では、スチームなしの機種は35℃と40℃、スチーム機能のある上位機種は30〜65℃(5℃刻み)です。

東芝と日立は、30・35・40・45℃と表記しています。発酵の方式も、メーカーで違います。

微弱なレンジ加熱で生地を温めるレンジ発酵と、ヒーターで庫内を約40℃前後にするオーブン発酵があると、日立は示しています。レンジ発酵は、300g程度の生地を早く発酵させます。

30〜65℃で最大8時間設定でき、ヨーグルトや甘酒も手作りできると、パナソニックは示しています。この発酵は、一部の機種の機能です。

パンの焼成は、温度と運転時間の条件で比べる

パンの焼成は、温度と運転時間の条件で比べる(図)

パンは、焼成の温度と時間のバランスで、焼き上がりが変わります。パンをおいしく焼くには、庫内の温度が均一に保たれることも大切と、パナソニックは示しています。

熱風を庫内全体に循環させる機種が、この条件に向きます。最高温度は、運転できる時間に上限があります。

240〜300℃の運転時間は約5分で、その後は230℃に切り換わると、パナソニックは注記しています。東芝と日立も、最高温度の運転時間を約5分と注記しています。

一度に焼ける量は、2段の有無で比べる

一度に焼ける量は、2段の有無で比べる(図)

一度に焼ける量は、2段で変わります。熱風式の機種で、バターロールを2段で24個、クッキーを2段で約48枚焼ける例を、パナソニックは示しています。

機種の一例で、角皿1枚にクッキー48個、2枚で96個を焼けると、日立は示しています。2段の対応と付属の皿の枚数は、機種で違います。

2段で焼くと、上段のほうが焼き色が付きやすくなります。加熱中に皿の位置を入れ替えるよう、日立は示しています。

型や容器は、オーブンで使える材質を確かめる

型や容器は、オーブンで使える材質を確かめる(図)

型や容器は、オーブンで使える材質を選びます。金属製の容器は、オーブン・グリル加熱で使えると、日立は示しています。

ガラス容器は耐熱性のあるもの、プラスチックやシリコンの型は耐熱温度の表示があるものを選びます。

ケーキ用の型は、金属製で側面に止め金などがないフラットなものを、日立はすすめています。

クッキーは、角皿にアルミホイルを敷いて並べます。型紙は、オーブンシートやケーキ用型紙を、耐熱温度以下で使えます。

スチームでふくらみやしっとり感を足せるかを見る

スチームでふくらみやしっとり感を足せるかを見る(図)

スチームは、生地のふくらみやしっとり感を足す機能です。手動のオーブン調理中に、お好みでスチームを入れるスチームプラスを、パナソニックは備えています。

シュー生地は、スチームを足すとふくらみが違うと、パナソニックは示しています。スチーム加熱は、スポンジケーキや茶わん蒸しなどに向くと、日立は示しています。

スチームだけでは調理できず、オーブンなどと組み合わせます。給水タンクの水を入れる手間が加わります。

電気代は、オーブンの消費電力と加熱時間から見積もる

電気代の式の図

オーブンの電気代は、オーブン・グリル機能の消費電力と、加熱する時間から見積もります。式は、消費電力(W)÷1000×加熱時間(時間)×電力量料金単価(円/kWh)です。

単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWh(税込)を使います。たとえば、消費電力が1,350Wで40分焼くと、1.35×40÷60×31円で約28円です。

実際の電気代は、契約の単価で変わります。発酵は、低い出力で長く温めるため、機能の欄で消費電力を見ます。

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジの種類とメリット・デメリット

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジの種類とメリット・デメリット

パン・お菓子作り向けは、オーブンの加熱方式で、上下ヒーター式・熱風コンベクション式・スチーム機能付きの3つに分けて選べます。

方式で、焼きムラと発酵の方法が変わります。3つの方式は、焼く量と焼き色と手入れの手間が違うため、用途で選び分けます。

上下ヒーター式のメリット・デメリット

上下ヒーター式の仕組み図

上下ヒーター式は、上下のヒーターで庫内を温める方式です。仕様表では、パナソニックが上下ヒーターオーブンの1段調理、東芝が石窯ドームオーブンの上下ヒーター式と表記しています。

オーブン発酵は、ヒーターで庫内を約40℃前後にして、外側から発酵させる方式と、日立は示しています。オーブンレンジでは、一般的な発酵方式です。

メリットデメリット
1段で、クッキーやパンを焼ける2段調理に対応しない機種が多い
発酵の温度が、30℃台から40℃台で選べる機種がある焼きムラが出たときは、皿の位置を入れ替える手間がある
付属の皿が1枚の機種がある発酵は、庫内が温まるまで時間が必要

クッキーや、1枚の皿で足りる量のパンを焼く人に向きます。オーブン発酵は、ヒーターの立ち上がりと生地の中心まで温まる時間が必要と、日立は示しています。

オーブン加熱には、空気を循環させる機種と、上下のヒーターで加熱する機種があります。

熱風コンベクション式のメリット・デメリット

熱風コンベクション式の仕組み図

熱風コンベクション式は、熱風を庫内に循環させて焼く方式です。熱風を庫内全体に行き渡らせ、ムラのない焼き色になると、パナソニックは示しています。そのため、2段調理も上手に焼き上げられます。

メリットデメリット
2段で、パンやお菓子を一度に焼ける本体が大きく重い機種が多い
庫内全体に熱が回り、焼き色がそろいやすい付属の皿の枚数分、洗う皿が増える
低温70℃から高火力まで、幅広い温度を使える機種がある最高温度が続く時間は、約5分に限られる

家族分のパンやクッキーを、2段で焼く人に向きます。最高温度が続く時間には上限があるため、高温で長く焼く生地は、段の対応は、付属の皿の枚数とあわせて仕様で見ます。

スチーム機能付きのメリット・デメリット

スチーム機能付きの仕組み図

スチーム機能付きは、オーブンに水蒸気を組み合わせる方式です。スチーム加熱は、レンジ・オーブン・グリルと組み合わせて使い、スポンジケーキなどに向くと、日立は示しています。

生地が膨らむのを助ける機能として、パナソニックはスチームプラスを備えています。手動のオーブン調理中にスチームを足せる点も、特徴です。

メリットデメリット
スチームで、ふくらみやしっとり感を足せる給水と水抜きの手入れが加わる
スチーム発酵を使える機種がある本体が大きく重い機種が多い
手動のオーブン中に、スチームを足せる機種があるスチームだけでは調理できない

ふっくらしたパンや、しっとりしたケーキを作りたい人に向きます。給水タンクやカセットの水を入れる手間が、焼くたびに加わります。毎週使う習慣になるかを考えます。

スチームレンジ発酵は、Webレシピ集の簡単パンやピザに使うと、日立は示しています。

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジのおすすめモデル

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジのおすすめモデル

ここでは、2で紹介した方式ごとに、パンやお菓子の仕様が公式の情報でわかる機種を1つずつ紹介します。価格ではなく、発酵・オーブンの温度・2段・付属の皿で比べます。

紹介する6機種(この節の3機種と、7節の3機種)の主な違いは、次の総合比較表で並べて見られます。

スクロールできます
項目パナソニック NE-MS4Eパナソニック NE-UBS10E日立 MRO-W1E東芝 ER-D4000C東芝 ER-D100Cパナソニック NE-FS3E
商品画像NE-MS4ENE-UBS10EMRO-W1EER-D4000CER-D100CNE-FS3E
方式オーブンレンジ(スチームなし)スチームオーブンレンジ過熱水蒸気オーブンレンジ(給水タンク式)過熱水蒸気オーブンレンジ(給水カセット式)角皿式スチームオーブンレンジオーブンレンジ(スチームなし)
総庫内容量26L(ワイド&フラット)30L(ワイド&フラット)30L(ワイド&フラット)26L(ワイド&フラット)30L(ワイド&フラット)23L(ワイド&フラット)
オーブンの加熱方式と温度上下ヒーター式・100〜250℃(1段)熱風コンベクション式・70〜300℃(2段)熱風コンベクション式・100〜250℃・300℃・310℃(2段)熱風コンベクション式・100〜250℃・300℃(2段)上下ヒーター式・100〜250℃上下ヒーター式・100〜250℃(1段)
最高温度が続く時間250℃は約5分、その後210℃300℃は約5分、その後230℃240〜310℃は短時間運転(250℃は約5分、その後210℃)300℃は約5分、その後210℃250℃は約5分、その後200℃250℃は約5分、その後210℃
発酵35・40℃30〜65℃(5℃刻み・最大8時間)・スチーム発酵スチーム発酵30・35・40・45℃30・35・40・45℃・スチーム発酵40℃30・35・40・45℃35・40℃
スチームなしスチームプラス(手動オーブン中にスチームを追加)給水タンク式給水カセット式角皿式なし
付属の皿角皿1枚ヒートグリル皿1枚・角皿2枚—角皿(鉄板ホーロー)2枚角皿(鉄板ホーロー)1枚角皿1枚
本体サイズ幅470×奥行390×高さ350mm幅494×奥行435×高さ370mm幅497×奥行442×高さ375mm幅493×奥行399×高さ357mm幅493×奥行399×高さ378mm幅468×奥行386×高さ338mm
質量14.7kg約19.7kg約18.0kg約21kg約18kg15.2kg
年間消費電力量70.4kWh/年72.0kWh/年70.5kWh/年71.0kWh/年76.3kWh/年73.4kWh/年
年間の電気代の目安約2,180円約2,230円約2,190円約2,200円約2,370円約2,280円
参考価格(税込)約44,958円(2026年10月現在)約158,400円(2026年9月現在)約95,480円(2026年10月現在)約91,064円(2026年10月現在)約54,778円(2026年10月現在)約37,620円(2026年9月現在)
年間の電気代の目安は、公取協の目安単価31円/kWh(税込)で計算した値です。「—」は未確認の項目です。

上下ヒーター式ならパナソニック NE-MS4E

商品名パナソニック NE-MS4E
商品画像NE-MS4E
メーカーパナソニック
型番NE-MS4E
方式オーブンレンジ(スチームなし)
特長上下ヒーター式で、発酵は35℃と40℃
総庫内容量26L(ワイド&フラット)
オーブンの加熱方式と温度上下ヒーター式・100〜250℃(1段)
最高温度が続く時間250℃は約5分、その後210℃
発酵35・40℃
スチームなし
付属の皿角皿1枚
年間消費電力量70.4kWh/年
年間の電気代の目安約2,180円
参考価格(税込)約44,958円(2026年10月現在)
本体サイズ幅470×奥行390×高さ350mm
質量14.7kg
年間消費電力量に、公取協の目安単価31円/kWh(税込)を掛けた計算値です。順位づけには使えません。

100〜250℃の1段で、クッキーやパンを焼きたいなら、NE-MS4Eがおすすめです。発酵は35℃と40℃から選べます。

オーブンは上下ヒーター式の1段調理で、付属の皿は角皿が1枚です。250℃の運転は約5分で、その後は自動的に210℃になります。

総庫内容量は26Lで、庫内寸法は幅370×奥行335×高さ209mmです。ワンボウルメニューや、トーストの自動メニューも使えます。

弱みは、2段調理に対応しないことと、スチームを使えないことです。発酵の温度が2つに限られるため、生地によっては温度が合いません。

\ 100〜250℃の1段、発酵は35℃と40℃ /

熱風コンベクション式ならパナソニック NE-UBS10E

商品名パナソニック NE-UBS10E
商品画像NE-UBS10E
メーカーパナソニック
型番NE-UBS10E
方式スチームオーブンレンジ
特長熱風2段で、発酵は30〜65℃
総庫内容量30L(ワイド&フラット)
オーブンの加熱方式と温度熱風コンベクション式・70〜300℃(2段)
最高温度が続く時間300℃は約5分、その後230℃
発酵30〜65℃(5℃刻み・最大8時間)・スチーム発酵
スチームスチームプラス(手動オーブン中にスチームを追加)
付属の皿ヒートグリル皿1枚・角皿2枚
年間消費電力量72.0kWh/年
年間の電気代の目安約2,230円
参考価格(税込)約158,400円(2026年9月現在)
本体サイズ幅494×奥行435×高さ370mm
質量約19.7kg
年間消費電力量に、公取協の目安単価31円/kWh(税込)を掛けた計算値です。順位づけには使えません。

発酵の温度を幅広く選び、パンやお菓子を2段で焼きたいなら、NE-UBS10Eがおすすめです。発酵は30〜65℃を5℃刻みで、最大8時間設定できます。

スチームオーブンレンジで、オーブンは熱風コンベクション式の2段、70〜300℃です。スチーム発酵があり、手動のオーブン調理中に、お好みでスチームを足すスチームプラスも使えます。

バターロールを2段で24個、クッキーを2段で約48枚焼ける例を、パナソニックは示しています。付属は、ヒートグリル皿1枚と角皿2枚です。

弱みは、約19.7kgの質量と、給水タンクの手入れです。300℃が続くのは約5分で、その後は230℃です。

\ 熱風の2段、発酵は30〜65℃で最大8時間 /

スチーム機能付きなら日立 MRO-W1E

商品名日立 MRO-W1E
商品画像MRO-W1E
メーカー日立
型番MRO-W1E
方式過熱水蒸気オーブンレンジ(給水タンク式)
特長熱風2段と、スチーム発酵
総庫内容量30L(ワイド&フラット)
オーブンの加熱方式と温度熱風コンベクション式・100〜250℃・300℃・310℃(2段)
最高温度が続く時間240〜310℃は短時間運転(250℃は約5分、その後210℃)
発酵スチーム発酵30・35・40・45℃
スチーム給水タンク式
付属の皿—
年間消費電力量70.5kWh/年
年間の電気代の目安約2,190円
参考価格(税込)約95,480円(2026年10月現在)
本体サイズ幅497×奥行442×高さ375mm
質量約18.0kg
年間消費電力量に、公取協の目安単価31円/kWh(税込)を掛けた計算値です。順位づけには使えません。

スチーム発酵と、2段のオーブンを使いたいなら、MRO-W1Eがおすすめです。発酵は30・35・40・45℃から選べます。

過熱水蒸気オーブンレンジで、オーブンは熱風コンベクション式の2段、温度は100〜250℃と300℃・310℃です。スチーム発酵は、30・35・40・45℃です。

240〜310℃は短時間運転で、250℃は約5分、その後は210℃に切り換わると、日立は注記しています。300℃と310℃は、予熱ありのときだけ設定できます。庫内は30Lです。

弱みは、給水タンクの手入れと、約18.0kgの質量です。付属の皿の枚数は、公式の仕様に載っていません。

\ 熱風の2段、スチーム発酵は30〜45℃ /

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジ選びで失敗しない方法

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジ選びで失敗しない方法

パンやお菓子作りの失敗は、発酵の方式・型の材質・生地の大きさと厚みを見落とすと起こります。ここでは、発酵の使い分け・シフォンの型・焼きムラの3つで、起こる問題と防ぐ行動を説明します。

どれも、買う前に仕様と使い方を知っていれば防げる失敗です。順に、原因と防ぐ行動を見ていきます。

発酵は、メニューに合う方式を使い分ける

発酵は、メニューに合う方式を使い分ける(図)

発酵は、レシピに合う方式で行います。レンジ発酵は、Webレシピ集に掲載されたメニューだけに使い、簡単パンやピザが対象と、日立は示しています。

バターロールや山形食パンなどは、オーブン発酵で行います。市販の料理ブックのレシピや、好みの料理を発酵させるときも、オーブン発酵で様子を見ながら行います。発酵の方式は、作るパンやお菓子ごとに選びます。

レンジ発酵は、300g程度の生地が対象です。発酵の方式の有無は、仕様で見ておきます。

シフォンケーキの型に、フッ素加工のものを使わない

シフォンケーキの型に、フッ素加工のものを使わない(図)

シフォンケーキの型に、フッ素加工のものを使うと、生地がうまく仕上がりません。シフォンケーキは柔らかくデリケートなケーキと、日立は示しています。

型にバターを塗ったり、フッ素加工の型を使ったりすると、焼きあがったケーキが型に付かず、ずり落ちてしぼみます。シフォンケーキは、型にバターを塗らない点も、日立は示しています。

防ぐには、フッ素加工のない型を使い、焼けたらすぐ型を逆さにして完全に冷まします。どうしてもフッ素加工の型を使うときは、型にバターを塗り、強力粉をはたくと、形崩れを防げます。

生地は、大きさと厚みを揃えて焼く

生地は、大きさと厚みを揃えて焼く(図)

生地の大きさや厚みが違うと、焼き上がりにむらができます。クッキーの生地は、5mmの厚さにのばし、できるだけ大きさを揃えて、角皿に並べるよう、日立は示しています。

角皿には、アルミホイルを敷きます。防ぐには、焼きむらが気になるとき、加熱時間の3分の2から4分の3が過ぎたころに、皿の前後と上下を入れ替えます。

バターロールなど1枚の皿で焼くときは、同じ大きさに揃えて中央寄りに並べます。小麦粉は、ふるいにかけながら入れ、練りすぎないようにします。生地は、長時間放置しません。

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジの使い方

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジの使い方

パンやお菓子の使い方は、型の準備・皿の位置・取り出し・置き場所の4点で決まります。メーカーの説明をもとに、焼き上がりをそろえる行動を説明します。

型は、バターと型紙で準備し、生地の空気を抜く

型は、バターと型紙で準備し、生地の空気を抜く(図)

ケーキの型は、準備で仕上がりが変わります。金属製の型の内側にバターをしっかり塗り、型紙を側面と底にぴったり敷くよう、日立は示しています。

生地は、型に一気に流し入れます。卵は、室温に戻してから泡立てると、泡立ちやすくなります。

生地を入れたら、型を持って上から軽く落とし、空気を抜きます。空気を抜かずに焼くと、上面が均等にならず、中央部が沈むことがあります。型に入れた生地は、すぐに焼き始めます。

焼きムラが気になるときは、皿の前後や上下を入れ替える

焼きムラが気になるときは、皿の前後や上下を入れ替える(図)

焼きムラは、皿の位置の入れ替えで減らします。クッキーを手動で焼く例では、皿の前後と上下を入れ替えるよう、日立は示しています。

入れ替えるのは、加熱時間の3分の2から4分の3が経過したころです。2段調理では、上段のほうが焼き色が付きやすくなります。

加熱中の皿は高温なので、入れ替えるときはやけどに注意します。前後を入れ替えるのは、食品の前後を均等に加熱するためです。

焼けたらすぐ取り出して、余熱で焦がさない

焼けたらすぐ取り出して、余熱で焦がさない(図)

焼き上がったら、すぐに取り出します。オーブン調理の終了後、そのまま庫内に置いたままにすると、余熱で焦げる場合があると、日立は示しています。

クッキーなどの小さな生地は、特に焦げやすくなります。シフォンケーキは、焼けたら型を逆さにして、完全に冷ましてから取り出します。形を保つための手順です。

取り出すときは手袋をして、やけどを防ぎます。取り出した皿は、熱に弱い場所に置かず、開いたドアの上に置くよう、日立は示しています。

周囲の空きと壁との間隔を確保して置く

オーブンレンジの置き方の図

オーブンレンジは、水平で丈夫な場所に置きます。本体の上面や周辺に物を置かず、吸気口と排気口をふさがないよう、日立は示しています。

パンやお菓子を焼くと、庫内も本体も高温になります。熱に弱い壁材や家具、コンセントが排気口の近くにある場所には、置きません。

必要な設置寸法を確保しないと、製品や壁が過熱して発火するおそれがあります。熱に弱い壁材や家具に排気が当たると、熱変形や変色することもあります。

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジのお手入れ方法

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジのお手入れ方法

パンやお菓子の手入れは、庫内の粉と焦げ・型や角皿・コーティングの3点で考えます。メーカーは、汚れたらすぐ、こまめに手入れするよう示しています。

庫内の粉や焦げは冷めてからすぐ拭く

オーブンレンジの手入れの図

庫内の粉や焦げは、冷めてからすぐに拭きます。食品かすや油汚れを放置すると、使うたびに熱で温められて、臭い成分が広がりやすくなると、パナソニックは示しています。

炭化すると、普段の拭き掃除では落ちにくい頑固な汚れになります。手入れは、冷めてから、電源プラグを抜いて行います。

庫内側面などの穴やすき間に、食品カスが付いたまま使うと、焦げたり火花が飛んだりすると、シャープは示しています。

型や角皿は、冷めてから洗う

型や角皿は、冷めてから洗う(図)

型や角皿は、冷めてから洗います。黒皿は、台所用中性洗剤をつけたスポンジでこすり、水で洗い流して、水分を十分にふき取るよう、日立は示しています。

付属品をこまめに手入れすると、火花や発煙、サビの原因を抑えられます。ヒートグリル皿は、フッ素加工でこびりつきにくく、洗いやすいと、パナソニックは示しています。

角皿を鉄板ホーロー製と仕様表に載せているのは、東芝です。手間なしお手入れコースは、スチームでよごれを浮かして落としやすくするコースと、東芝は示しています。

砂糖やバターの焦げは、コーティングの範囲を見て落とす

砂糖やバターの焦げは、コーティングの範囲を見て落とす(図)

砂糖やバターの焦げは、庫内のコーティングの範囲で、落とし方が変わります。庫内の天井・背面・側面にとれちゃうコートを施し、扉部と底面は除くと、東芝は機能一覧に表記しています。

コーティングがない扉部や底面は、焦げがこびりつきやすくなります。こびりついた汚れは、早めに落とします。

底面の汚れが落ちにくいときは、クリームクレンザーで拭き、そのあとに濡れ布巾で拭き取る方法を、パナソニックは紹介しています。

補修用性能部品の保有期間は、製造を打ち切ってから数える

補修用性能部品の保有期間は、製造を打ち切ったときから数えます。ヒーターやファンなど、オーブンの部品が故障したときに、修理ができる期間の目安です。

電子レンジとオーブンレンジの保有期間は、パナソニック・東芝ライフスタイル・日立・シャープのいずれも8年です。

用途別・家族構成別のおすすめオーブンレンジ

用途別・家族構成別のおすすめオーブンレンジ

パンやお菓子作りの条件は、家庭ごとに違います。3で紹介していない機種を、2段と最高300℃・発酵の4段階・少量のお菓子の3つの用途で、1つずつ挙げます。

各機種の概要表のあとに、重視する条件と、公式で見る指標を表にしています。条件に当てはまる行から読むと、選びやすくなります。

2段で最高300℃を使いたい人なら東芝 ER-D4000C

商品名東芝 ER-D4000C
商品画像ER-D4000C
メーカー東芝
型番ER-D4000C
方式過熱水蒸気オーブンレンジ(給水カセット式)
特長熱風2段で最高300℃、スチーム発酵40℃
総庫内容量26L(ワイド&フラット)
オーブンの加熱方式と温度熱風コンベクション式・100〜250℃・300℃(2段)
最高温度が続く時間300℃は約5分、その後210℃
発酵30・35・40・45℃・スチーム発酵40℃
スチーム給水カセット式
付属の皿角皿(鉄板ホーロー)2枚
年間消費電力量71.0kWh/年
年間の電気代の目安約2,200円
参考価格(税込)約91,064円(2026年10月現在)
本体サイズ幅493×奥行399×高さ357mm
質量約21kg
年間消費電力量に、公取協の目安単価31円/kWh(税込)を掛けた計算値です。順位づけには使えません。

26Lで、2段・最高300℃で一度に焼きたいなら、ER-D4000Cがおすすめです。角皿が2枚付きます。

過熱水蒸気オーブンレンジで、熱風2段300℃のコンパクトなモデルです。熱対流が良く、ムラを抑制し、パンやお菓子も2段調理ができます。

重視する条件公式で見る指標と見方
パンやお菓子を2段で焼きたいオーブンの段数と、付属の角皿の枚数
スチーム発酵も使いたい発酵の欄の、スチーム発酵の温度

発酵は、30・35・40・45℃で、スチーム発酵は40℃です。300℃が続くのは約5分で、その後は自動で210℃に切り換わります。角皿は鉄板ホーローの2枚が付きます。

弱みは、質量が約21kgと重いことと、給水カセットの手入れが加わることです。庫内寸法は、公式の仕様に載っていません。

\ 熱風の2段で最高300℃、スチーム発酵40℃ /

発酵を4段階から選びたい人なら東芝 ER-D100C

商品名東芝 ER-D100C
商品画像ER-D100C
メーカー東芝
型番ER-D100C
方式角皿式スチームオーブンレンジ
特長30Lの上下ヒーター式で、発酵は4段階
総庫内容量30L(ワイド&フラット)
オーブンの加熱方式と温度上下ヒーター式・100〜250℃
最高温度が続く時間250℃は約5分、その後200℃
発酵30・35・40・45℃
スチーム角皿式
付属の皿角皿(鉄板ホーロー)1枚
年間消費電力量76.3kWh/年
年間の電気代の目安約2,370円
参考価格(税込)約54,778円(2026年10月現在)
本体サイズ幅493×奥行399×高さ378mm
質量約18kg
年間消費電力量に、公取協の目安単価31円/kWh(税込)を掛けた計算値です。順位づけには使えません。

30Lの上下ヒーターで、発酵を4段階から選びたいなら、ER-D100Cがおすすめです。

角皿式スチームオーブンレンジで、オーブンは石窯ドームオーブンの上下ヒーター式、100〜250℃です。発酵は、30・35・40・45℃から選べます。

重視する条件公式で見る指標と見方
発酵の温度を選びたい発酵の欄の、温度の段階
30Lの庫内で焼きたい総庫内容量と、付属の角皿の枚数

250℃が続くのは約5分で、その後は自動で200℃に切り換わります。便利なあたため機能に、ふっくらパン(パンあたため)があります。角皿は鉄板ホーローの1枚で、質量は約18kgです。

弱みは、2段調理が公式の仕様に載っていないことと、スチーム発酵がないことです。角皿に水を注ぐ手間も加わります。

\ 30Lの上下ヒーター式、発酵は4段階 /

少量のお菓子を焼きたい人ならパナソニック NE-FS3E

商品名パナソニック NE-FS3E
商品画像NE-FS3E
メーカーパナソニック
型番NE-FS3E
方式オーブンレンジ(スチームなし)
特長23Lで、外形は幅468×奥行386×高さ338mm
総庫内容量23L(ワイド&フラット)
オーブンの加熱方式と温度上下ヒーター式・100〜250℃(1段)
最高温度が続く時間250℃は約5分、その後210℃
発酵35・40℃
スチームなし
付属の皿角皿1枚
年間消費電力量73.4kWh/年
年間の電気代の目安約2,280円
参考価格(税込)約37,620円(2026年9月現在)
本体サイズ幅468×奥行386×高さ338mm
質量15.2kg
年間消費電力量に、公取協の目安単価31円/kWh(税込)を掛けた計算値です。順位づけには使えません。

少量のお菓子を、小さめの庫内で焼きたいなら、NE-FS3Eがおすすめです。上下ヒーターの1段オーブンを備えます。

オーブンは100〜250℃です。発酵は35℃と40℃で、付属の皿は角皿が1枚です。

重視する条件公式で見る指標と見方
少量を焼きたい庫内寸法と、付属の皿の大きさ
背の高い型を使いたい庫内の高さ

庫内寸法は、幅374×奥行310×高さ180mmです。庫内の高さが180mmなので、背の高いケーキ型は入りません。外形は幅468×奥行386×高さ338mmで、質量は15.2kgです。

弱みは、2段調理に対応しないことと、庫内の高さが低いことです。スチームも使えません。

\ 23Lで、少量のお菓子を焼く /

オーブンレンジのお手入れで避けたい方法

オーブンレンジのお手入れで避けたい方法

パンやお菓子を焼くオーブンレンジで避けたい手入れは、アルミホイルの触れ方・付属の皿の浸け置き・強い洗剤の使い方の3つです。火花や変色、塗装の傷みの原因として、メーカーが避けるよう示しています。

どれも、庫内や付属品を傷める原因になります。避ける理由を知っておくと、迷わずに手入れできます。手入れの前には、電源プラグを抜き、本体が冷めていることを確かめます。

アルミホイルを、庫内の壁面やドアガラスに触れさせる

アルミホイルを、庫内の壁面やドアガラスに触れさせる(図)

クッキーを焼くときに、角皿に敷くアルミホイルを庫内の壁面やドアガラスに触れさせません。壁面やドアガラスに触れると、火花が出て、テーブルプレートやドアガラスが破損するおそれがあると、日立は示しています。

アルミホイルは、皿からはみ出さない大きさに切ります。レンジ加熱では、アルミホイルは原則使えません。

例外として、解凍時に加熱しすぎる部分をおおう用途に限り、使えます。プラスチックの持ち手がついた金属容器は、オーブンでも使えません。

黒皿を、酢やクエン酸、重曹の液に浸したままにする

黒皿を、酢やクエン酸、重曹の液に浸したままにする(図)

黒皿を、酢・クエン酸・重曹などの酸性やアルカリ性の水溶液に浸したままにするのは、避けます。表面が白く変わる場合があると、日立は示しています。

砂糖やバターの焦げが落ちにくくても、浸け置きはしません。ホーロー容器は、レンジ加熱では使えませんが、オーブン・グリル加熱では使えます。

焼き網や黒皿に、市販のクリームクレンザーを使うのも避けます。台所用の中性洗剤をつけたスポンジで洗い、水分を十分にふき取ります。付属品は、食洗機や食器乾燥機にも入れません。

砂糖やバターの焦げを、オーブンクリーナーや漂白剤で落とす

砂糖やバターの焦げを、オーブンクリーナーや漂白剤で落とす(図)

庫内の焦げを、オーブンクリーナーや漂白剤で落とそうとするのは避けます。庫内の内壁やドアの内側には、オーブンクリーナー・クレンザー・漂白剤・シンナー・ベンジン・アルコールを使いません。

塗装が剥げたり傷ついたりして、かえって汚れが落ちにくくなるためです。汚れがひどいときは、台所用の中性洗剤をつけた布でふき取り、かたく絞ったぬれぶきんで洗剤をよく拭き取ります。

クエン酸や重曹をしみこませた布で強く拭くのも、塗装の白いシミの原因になります。強い洗剤は使わず、中性洗剤で拭きます。

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジのよくある質問

よくある質問

スポンジケーキがふくらまないのは、なぜですか?

泡立てや混ぜ方が、原因の場合があります。ふくらみが悪い原因として、日立は次の4つを挙げています。卵の泡立て不足・粉を入れたあとの混ぜすぎ・生地の長時間の放置・砂糖の量が少ないことです。

粉は、ふるいにかけながら入れ、切るようにさっくりと混ぜます。溶かしたバターと牛乳は、手早く混ぜます。手早くしないと、目の詰まった部分ができ、ふくらみにむらができます。

クッキーの生地は、どのくらい保存できますか?

ラップで包んだ生地は、冷蔵室で約1週間、冷凍室で約1か月保存できると、日立は示しています。保存するときは、必ず生地をラップに包んでから保存します。

ただし、できるかぎり一度で焼くよう、日立は示しています。生地を焼く前は、冷蔵室で1時間程度寝かせます。ベタつくときは、長めに寝かせます。

発酵のときに、ラップは使えますか?

発酵のときだけ使えます。ラップ類は、オーブン・グリル加熱では使えないと、日立は示しています。例外として、45℃以下の発酵時に限り使えます。

ラップは、耐熱温度が140℃以上のものを選びます。外装に記載された耐熱温度で、見分けられます。レンジ加熱でも、耐熱温度が140℃未満のものは使えません。

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジの選び方まとめ

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジの選び方まとめ

今回は、パン・お菓子作り向けのオーブンレンジの選び方についてご紹介しました。

まず、作るものと量を決めます。早見表から1台を選び、製品ページで発酵の温度と、2段の対応、最高温度が続く時間を見れば、購入に進めます。

パン・お菓子作り向けのオーブンレンジは、発酵と焼く量で、選ぶ機種が分かれます。条件ごとの1台を、次に挙げます。

発酵の温度を幅広く選び、2段で焼きたいなら、パナソニック NE-UBS10Eです。熱風の2段で、発酵は30〜65℃、最大8時間です。

\ 熱風の2段、発酵は30〜65℃で最大8時間 /

100〜250℃の1段で、クッキーやパンを焼くなら、パナソニック NE-MS4Eです。上下ヒーター式で、発酵は35℃と40℃から選べます。ほかの条件で選ぶ場合は、早見表から比べます。

\ 100〜250℃の1段、発酵は35℃と40℃ /

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